さて、前回は自らの夢の実現を阻む宿敵「ドリームキラー」にどう立ち向かうか、について書いてみました。
そして、晴れてドリームキラーに打ち勝ち、夢の実現に向けた行動を起こしたとしましょう。
しかし、次に立ちはだかる現実的な壁があります。
それは「1日24時間の壁」です。やりたいことが増えてくるにつれて、時間が足りなくなってくるのです。
そこで、時間の効率的な使い方をあれこれ工夫することになるのですが、つい先日出版された本が大変参考になりました。
その本とは、つい先程読み終わった「なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?」です。今回は、その読後感を書いてみたいと思います。
「TaskChute2」という時間管理の高機能ツール
この新刊は、富田のブログブランディングの師匠である、佐々木正悟氏 (ライフハック心理学 : 主宰) が著者、大橋悦夫氏 (シゴタノ!: 主宰) が監修者です。
お二人は、これまで数々の共著を出されてきたゴールデンコンビです。
この本で提示される解決方法は、「TaskChute2」という高機能ツールの活用を中心に据えたものです。
「TaskChute2」は、大橋さんが Excelによって開発、作り込んだツールで、もうかれこれ15年以上に亘って改良を加えられています。
富田は、TaskChuteが古いバージョンの頃から存じ上げてはいました。
実際、その緻密に作り込まれた機能に舌を巻くと共に、大雑把な自分には到底使いこなせる代物ではないな、と尻尾を巻いて逃げておりました。(^^;
それが、最近の自分の時間管理の杜撰さを反省し、今度はなんとか使いこなしたい、と今回新刊が発売されたことを機に、Amazonで予約注文し手に取った次第です。
時間が足りなくなる4大要因
佐々木さんは、まず冒頭で、時間が足りなくなる4大要因を次のように挙げています。
1. ムダにできる時間がほとんどないことに気づかずに、時間をムダにしている
2. 割り込み仕事や他人からの頼まれごとが入ると、ついそちらを優先してしまう
3. いつも意識だけはしているのだが、手をつけるのが面倒で、先送りを繰り返す
4. 完璧な成果を求めすぎて、90%の時間で10%しか終わらない
これらの要因自体は目新しいことではなく、どこにでもありふれた原因です。
では、どうしたらいいのか?
タスクシュートの5つの基本
佐々木さんは、この4つの要因について、それぞれ1章ずつを割り当てて、精神論や抽象論ではなく、「TaskChute2」というツールを活用し、時間を可視化して対応する解決策を具体的に提示していきます。
それは4つそれぞれ異なった方法論ですが、佐々木さんはそれらすべてをひっくるめた時間活用術を「タスクシュート式」と名づけています。
そして、そのタスクシュート式の基本的なルールは次のとおりです。
- 「本日1日分の仕事」を1つのシートで管理する
- 「これからやる仕事のリスト」と「ここまでにやった仕事のリスト」を一元管理する
- 「1分以上時間のかかること」はすべて管理する
- すべての仕事の「見積もり時間」を出しておく
- 「本日1日分の仕事」がすべて終わったら何時になるかの予測を自動算出することで、常に仕事の終わる時間 (または就寝時間) をリアルタイムに把握する
ポイントが凝縮されていますが、例えば「1分以上時間のかかること」はすべて時間を見積もり、実際の開始時間と終了時間を記録していきます。
そして、1日24時間を管理するのですから、例え歯を磨くにしろ、トイレに行くにしろ、全ての行動を洩れなく記入することになります。
こうした内容を聞いただけで「ああ、大雑把な自分にはとても無理だ!」と思い込んで、尻尾を巻いていました。この本を読み終わるまでは。
でも、今は実際にトライしてみよう、と考えています。
何故でしょうか?
それは、この後の第2章〜第5章で、細かく記録することで導かれる「目からウロコ」の時間管理術が、具体的に示されていたからです。
・・・・・・・
さて、長くなってきたので、今日はここまでにしましょう。続きは次回以降で。
ではまた!(^_^)
・・・・・・・・・・・・
(2014.4.20記)