さて、花の銀座は歌舞伎座からほど近い、晴海通りから路地を少し入ったところに、寿司の名店「銀座おのでら」があります。
舌の肥えた友人に誘われて、初めてお邪魔してきたのですが、そのお味には唸らされました!
逸品の備前焼の器が並ぶ
それでは、お店の入口から中へ入ってみましょう。
落ち着いた佇まいの入口を入ると、中にはまるで歌舞伎座の舞台を思わせるようなカウンターがあります。
そして、備前焼の器が並んでいます。友人達を待ちながら、大将と備前焼談義に花が咲きました。大将は、昨年このお店を開くまで、札幌「すし善」で修行されていて、とてもざっくばらんで親しみやすい方でした。
そして逸品のお寿司の数々
それでは、早速頂いたお寿司の数々をご紹介しましょう。
食べるのに夢中で、ピンボケになった写真もあったので、それは省きましたが、それでもこんなにたくさん頂きました。
いくらが敷き詰められた冷製茶碗蒸しです。なんとも涼しげな口当りで、食欲が増します。
江戸前寿司で珍重されるホシガレイです。さっぱりとしつつ味わい深いです。
この後、金目鯛の昆布締めを頂きましたが、残念ながらピンボケ。真空パックで1週間寝かしたというお味は絶品でした。
北海道のホッキ貝の炙りを、塩で頂きます。芳醇な香りとお味にお酒がつい進んでしまいます。
ツブ貝です。そのお味と共に丁寧な仕事ぶりが目を惹きます。
カツオですね。カツオが見えなくなるほどの行者ニンニクとフライガーリックが乗ってます。北海道らしい味わいです。
北海道富良野のトウモロコシで「恵味 (めぐみ) 」という品種です。かき揚げは、とても甘みがあって優しい味わいでした。
津軽海峡は大間の向かい、北海道の戸井に揚がったマグロを掲げてドヤ顔をする大将。
そのマグロの中トロ。美味しくないわけがありません!口の中で溶けます。
春日子鯛 (かすごだい) です。なかなか頂けないお魚ですね。これも昆布締めで香り良し、味良しの一品でした。
マグロ赤身のづけです。すっきりとした味のづけで、とっても美味でした。
がりは自家製とのこと。まな板に置いたがりを手早く包丁でこれ以上ないほど薄く切って出してくれます。これが「すし善」流だそうです。
なんとカラスミを出して頂きました。これも自家製とか。ホロ酔い気分のところに、更にお酒が進んで、すっかりいい気分になってしまいました。
煮ハマグリです。たれが甘すぎず、まことに加減が良く、なんとも上品な味わいです。
出ました!ボタン海老がさり気なくカウンターに置かれました。そのプリプリ感、透明感に、期待がいや増します。
そのボタン海老の卵乗せです。馥郁、豊潤といった表現がぴったりでしょうか。もう美味しい!としか言いようがありません。
水茄子がお口直しにすっきりと頂けます。
そして、そして新サンマです。綺麗に光ってますね。臭みが全く無く、それでいて脂が良くのっていて新鮮に頂きました。
先ほど頂いたボタン海老の味噌焼きです。こんなに日本酒に合うお味はないかもしれませんね。
そして蒸しアワビ。そのなんとも柔らかくそれでいて弾力のある食感がたまりません。タレとの相性が抜群でした。
ついコハダの稚魚であるシンコの握りを思い浮かべてしまいます。でも今は夏、コハダが贅沢に3尾握られてます。しっかりとした味わいを堪能しました。
穴子はタレと塩の両方を頂けます。どちらも美味しいですが、どちらかと言えば塩が好みですね。
またも大将のドヤ顔登場。今度はA5ランクの神戸牛と見まごうばかりのトロを捧げ持っています。
素晴らしいトロの握りを頂きました。これも美味しくないわけがありません。
蝦夷バフンウニが登場しました。これは握りではなく、つまみで出して貰ってワサビをつけてチビチビ頂いた方が良かったかも。口の中に入れた瞬間にとろけます。
自家製厚焼き玉子です。ふんわりとしつつも、みっしりとした歯応えのある逸品でした。
赤出しは、香り高い出汁がとても効いています。しみじみと味わいました。
剥きたての帆立です。その厚みが量感を感じさせてくれます。味わいもしっかりと楽しませて貰いました。
締めのトロタク巻です。なんとも優しい味わいにいくつでも食べられそうでした。
しゃり抜きでお願いした友人のトロタク巻です。食べるのがもったいないほど綺麗な仕事ぶりですね。酔いも回ってピンボケ気味で、正確にお伝えできなくて申し訳ないです…
デザートは、抹茶のブランマンジェです。
美味しくて夢中で食べ進んできましたが、こうして振り返るとずいぶんたくさん頂いたのですね。(^^;
おまけ (頂いたお酒の数々)
美味しいお寿司には、美味しいお酒です。次々と仲居さんお薦めのお酒が出てきました。
仲居さんのことを大将は、「ソムリエじゃなくて、ノムリエです!」と紹介してくれました。
生ビールはサッポロ白穂乃香でした。独特の色合いと風味を楽しみました。
福井の純米酒「早瀬浦」です。
京都伏見の清酒「まつもと」です。
長野県上田の「純米吟醸生酒 瀧澤」です。
山形の「純米 上喜元 雄町」です。
三重の「純米吟醸 而今 (じこん) 」です。
新潟の「〆張鶴 純米吟醸 純」です。
宮城の「吟醸 日高見」です。
最後に、最近すっかり品薄になってしまった山口の「純米大吟醸 獺祭」です。
いやぁ、お酒もよく飲みましたね!(^^;
まとめ
いやぁ、大満喫・大満足・大満腹のお寿司でした!
気さくで愉快なおしゃべりの大将とは、初対面とは思えぬほど親しくお話しさせて頂いて、ジョークを飛ばしながらもその確かな腕でお寿司を堪能させて貰いました。
これだけ食べて飲んで、お勘定は4人で7万円弱。もちろん安くはないですが、そのネタとお味を考えれば、決して高くはないと思います。
たまには、こうして最高のお寿司を奮発して頂く、そんな贅沢な時間を持っても、罰は当たらないでしょう。これで、また頑張って働くぞ!という気になりますから。
そんな風に思いながら、満ち足りて帰途についたのでした。また来ます!
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
【お店情報】
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(2014.8.24記)