さて、「今日は何の日?」シリーズ第53弾です。
吉田の火祭は、日本三大奇祭のひとつで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
毎年8月26日の「鎮火祭」と翌27日の「すすき祭り」で構成され、富士山の夏山シーズンの終わりが告げられます。
日本三大奇祭とは
Wikipediaによると、諸説あるようですが、以下が三大奇祭として挙げられていました。
御柱祭(長野県諏訪市、諏訪大社)
なまはげ(秋田県男鹿市)
吉田の火祭(山梨県富士吉田市、北口本宮冨士浅間神社)
その他諸説として、島田帯祭(静岡県島田市)、会陽(裸祭り)(岡山県岡山市、西大寺)、黒石寺蘇民祭(裸祭り)(岩手県奥州市、黒石寺)、吉良川の御田祭(高知県室戸市、御田八幡宮)、鍋冠祭(滋賀県米原市、筑摩神社)、裸押合大祭(新潟県南魚沼市、普光寺毘沙門堂)、悪態まつり(茨城県笠間市、愛宕神社)があるようです。
吉田の火祭
この火祭は、北口本宮冨士浅間神社と境内社(摂社)である諏訪神社の両社による例大祭で、毎年8月26日の「鎮火祭」と、翌27日の「すすき祭り」の2日間にわたって行われています。
火祭りの名の通り、上吉田地区の金鳥居(かなどりい)から北口本宮冨士浅間神社にかけた約1キロにおよぶ本町通りの沿道で、高さ約3メートルの大松明70本から80本余りが燃やされます。
また沿道の各家ごと作られる井桁状に組まれた多数の松明も燃やされるのです。
夕暮れ時、大松明に次々に火が点されると、吉田口登山道に沿った富士山の山小屋でも一斉に松明が焚かれ、麓の町と山は一体となって火祭りを繰り広げて、上吉田の町は火の海と化して深夜まで賑わうそうです。
こうして、夏山シーズンの富士登山は、山仕舞いを意味するこの祭りにより、終わりを告げることになります。
・・・というわけで、旧盆でご先祖様の霊をお見送りして10日余り、富士山の登拝も終わりを迎えます。こうして季節は、急速に秋に向かうのですね。
関東地方も猛暑が一段落し、少しホッとしていますが、このまま秋になってしまうのも少し寂しく感じる、8月最後の火曜日の朝なのでした。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2014.8.26記)