さて、「今日は何の日?」シリーズ第55弾です。
今から61年前、1953年8月28日午前11時20分に、日本初の民放テレビ局・日本テレビが本放送を開始しました。同年2月に放送を開始したNHKに続いてのことでした。そして、日本初のテレビコマーシャルも放送されたのです。
民放テレビスタートの日
放映が開始された時は、当然白黒画面です。受像器であるテレビは、当時とても一般家庭が購入できるような金額ではありませんでした。
1953年1月に、シャープから国産第1号の白黒テレビが発売されました。画面サイズは14インチで、価格は175,000円もしたとか。
当時の大卒初任給が9,200円、米10キロが680円、新聞購読料が月280円という時代です。
その後、1950年代になって普及が進み、白黒テレビは、電気洗濯機や電気冷蔵庫などとともに「三種の神器」の一つに数えられるようになります。
日本テレビの放映が開始された日、「鳩の休日」と呼ばれる画面が流れました。YouTubeにその映像が残っていたのでご覧下さい。
テレビCMの日
民放テレビの放送開始に合わせて、初のテレビCMが流れましたが、それは服部時計店(精工舎)のものでした。
「精工舎の時計が正午をお知らせします」という内容だったのですが、不慣れのためフィルムを裏返しに入れてしまい、音も不明瞭なものとなってしまったというエピソードが残されています。
カラー放送が開始されたのは、それから7年後の1960年、全番組のカラー化が終了するまでには相当の年数がかかりました。
1990年代に入って、衛星放送・ハイビジョン化・デジタル化が進んで現在に至ります。
白黒テレビ時代の思い出
「三丁目の夕日」世代としては、テレビっ子の走りです。今のように多様な娯楽がない時代に育って、テレビは本当に楽しみでした。
小さい頃、祖父と並んでプロレスの番組で、力道山の勇姿を見たものです。ウルトラQからウルトラマンになり、その活躍に胸を躍らせました。
日曜日の夜は、「サザエさん」を見ながら、家族でちゃぶ台を囲み、夕食を一緒に食べたものです。
当時、テレビは一家に一台でしたから、茶の間に鎮座していました。4本足が付いたり、家具調テレビになったりもしました。
テレビは、技術革新が早く、どんどん進化していますので、小さい頃どんなテレビを見ていたかで、世代が分かるかもしれませんね。
そんな頃を懐かしく思い出した、木曜日の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2014.8.28記)