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10月6日は「役所改革の日」、今から45年前の今日、松戸市役所に「すぐやる課」が設置される

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アイキャッチ画像

「今日は何の日?」シリーズ第85弾です。

昨日は、今から45年前にテレビアニメ「サザエさん」の放送が開始されたことをご紹介しました。

そして、同じ年の1969年10月6日、千葉県松戸市役所に「すぐやる課」が誕生し、この日が「役所改革の日」になりました。

当時の市長は「マツモトキヨシ」の創業者

マツモトキヨシ

当時、松戸市の市長は、松本清氏でした。市長は、現在ドラッグストアチェーンの日本最大手で、東証一部上場企業の「マツモトキヨシ」の創業者でもあります。

銅像

以下、市長の略歴を簡単に纏めてみます。

1909年 (明治42年) 4月24日、千葉県東葛飾郡に生まれ、丁稚奉公をしながら薬の勉強を始めます。

1932年 (昭和7年) に薬種商免許を取得して、「松本薬舗」を開業。

1942年 (昭和17年) に、町議会議員となり、その後県議会議員にも当選します。

1954年 (昭和29年) には、「有限会社マツモトキヨシ薬店」を設立し、商号を変更します。

1956年 (昭和31年) に、千葉県議会議長、そして、千葉日報社社長に就任します。

1969年 (昭和44年) 1月26日に、千葉県松戸市、第9代市長に当選しました。任期中、無給勤務で話題になったそうです。

そして、同年10月6日に、市長の発案で「すぐやる課」が設立されました。

1973年 (昭和48年) 5月21日、2期目の市長在職中に心不全で逝去されました。享年64歳でした。

日本初の「すぐやる課」

「市役所は『市民に役立つ所・市民にとって役に立つ人がいる所』をモットーに、日本初の即応部門「すぐやる課」が市役所に設置されたのです。

当初は、課長を含め課員は二名でした。従来の地方行政では、緊急に対応が求められる事態に対しても、何重もの決裁が必要とされて、すぐには対応が出来なかったのです。

そこで松本市長は、この課を市長直属とすることで、機動性を確保しようとしたのです。部署名は「すぐ出来る事はすぐやる」ことから付けられました。

このことは、全国的に報道され、この考えは日本各地の市区町村長などに支持され、同名部署や同じ役割の部課が続々と設置されて、1975年には全国315の自治体で採用されたとか。

仏作って魂入れず、に気をつけよう

この「すぐやる課」が、各自治体でどの程度の実績を挙げ得たのかは不明です。相当の実績を挙げたところと、なかなか実績を挙げられなかったところと、斑模様なのではないかと推測します。

これは経験上、一般論として言えることですが、着想は斬新かつ秀逸でも、入れ物を作って終わりとはいきません。

実際には、それを運用していく現場の地道な努力が継続しないと、狙った効果はなかなか挙げられません。

いわゆる「仏作って魂入れず」になることが多いのです。地道な努力が継続するような仕掛け作りが、必要なのですね。

ここでも「PDCA」、Plan・Do・Check・Action という綿密なサイクルを回して、継続的な改善を続けていかないと、思うような結果が出ないわけです。

・・・というわけで、優れた着想やアイデアを、実際に実現していくためには、綿密な仕掛け作りが必要であるな、と改めて思った台風18号上陸の朝なのでした。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
 
 
・・・・・・・・・・・・
(2014.10.6記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

コメント

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