「今日は何の日?」シリーズ第86弾です。
さて、10月10日といえば、「三丁目の夕日」世代の富田は調べるまでもなく、50年前の東京オリンピック開会式を思い出します。
粗い映像ですが、YouTubeに映像が残されていました。
昭和の東京オリンピック
第18回夏季オリンピック東京大会は、アジア地域で初めて開催されたオリンピックでした。また、有色人種国家における史上初のオリンピックでもあったのです。
第二次世界大戦の敗戦後、急速な復活を遂げた日本が、再び国際社会の中心に復帰するシンボル的な意味を持つ重要な大会でした。
この年に開通した世界最速を誇る「夢の超特急」東海道新幹線と共に、幼な心を膨らませ胸を張りたくなるような、ワクワクする出来事だったのです。
開会式当日の10月10日は、それこそ典型的な秋晴れ、素晴らしい青空に航空自衛隊ブルーインパルスが綺麗に五輪の輪を描いたことは鮮明に覚えています。
日本選手の活躍
開催国である日本は、金メダル獲得数は、当時超大国と呼ばれたアメリカ・ソ連 (現・ロシア) に次いで、3位の16個と健闘しました。
お家芸である柔道は、まだ男子のみの種目でした。全階級制覇を目前にして最重量級である無差別級で、オランダの巨漢へーシンク選手に阻まれ銀メダルに留まったことが、当時としては事件として報道されるほどでした。
また、記憶に焼き付いているのが、「東洋の魔女」と呼ばれたバレー女子の金メダルです。「鬼の大松」と呼ばれた大松博史監督率いる日本選手達が、「回転レシーブ」を編み出し、粘り強いバレーで見事金メダルを獲得しました。
その後、「アタックNo.1」などのアニメもテレビ放映されて、バレーブームが起こりました。
他に、レスリング (これも男子のみの種目)・体操男子・ボクシング・重量挙げなどで日本選手が大いに躍動し、活躍しました。
マラソン男子では、円谷幸吉選手が2位で国立競技場に戻ってきますが、最後にトラックで後続のヒートリー選手 (イギリス) に抜かれ、3位の銅メダルとなりました。
でも、この銅メダルが、この大会の陸上競技で日本が獲得した唯一のメダルだったのです。
・・・先日のアジア大会でMVPに輝いた競泳男子の萩野公介選手、USオープン準優勝の後、2週連続優勝した錦織圭選手、そして昨日、体操世界選手権男子個人総合で5連覇という前人未踏の偉業を達成した内村航平選手、と若い選手達の活躍が続々と飛び込んできます。
彼らの映像を見ていると、50年前の選手に比べて、実に伸び伸びと競技に臨んでいるように見えます。勿論、緊張はあると思いますが。
50年前の選手達は、通常の緊張感とは違い、日の丸を背負い、世間の期待を集めているという重圧をヒシヒシと感じていたように思います。その重圧に押しつぶされそうになり、悲壮感すら感じたものです。そうした中で、メダルを獲得した選手達の精神力には感服します。
そして、今や当たり前のように世界レベルで活躍するようになった日本の若い選手達がこれからも、そして2020年の東京オリンピックで大いに活躍してくれることを期待したいと思います。
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2014.10.10記)