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10月12日は、ロッキード事件裁判第一審で、前首相に有罪判決が下された日

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「今日は何の日?」シリーズ第88弾です。

今から31年前の1983年10月12日、 ロッキード事件裁判 (丸紅ルート) の第一審で、元内閣総理大臣の田中角栄に懲役4年・追徴金5億円の有罪判決が下されました。

田中角栄

田中角栄

ロッキード事件とは

ロッキード事件は、アメリカの航空機製造大手のロッキード社の旅客機受注を巡り、1976年 (昭和51年) 2月に明るみに出た世界的な大規模汚職事件です。

この事件で、国内航空大手の全日本空輸 (全日空) の新型機導入選定に絡み、自民党衆議院議員で前内閣総理大臣の田中角栄が、1976年7月27日に受託収賄などの疑いで逮捕されました。

20 号外

その他にも、運輸政務次官/佐藤孝行や元運輸大臣/橋本登美三郎の2名が逮捕されたのです。

さらに、収賄、贈賄双方の立場となった全日空社長の若狭得治以下数名の役員及び社員、ロッキードの販売代理店の丸紅の役員と社員も逮捕されました。

また、行動派右翼の大物と呼ばれ暴力団やCIAと深い関係にあった児玉誉士夫や、児玉の友人で「政商」と呼ばれた国際興業社主の小佐野賢治と相次いで逮捕者を出したのです。

児玉誉士夫

児玉誉士夫

小佐野賢治

小佐野賢治

また、関係者の中から多数の不審死者が出るなど、第二次世界大戦後の日本の疑獄を代表する大事件となりました。

世間を揺るがす大事件と流行語

前首相の逮捕と有罪判決という、前代未聞の事件になりましたが、その事実が露見したきっかけは、ジャーナリストの立花隆氏が、1974年 (昭和49年)『文藝春秋』に、「田中角栄研究~その金脈と人脈」を発表したことだったと記憶しています。

田中金脈問題として大きな反響を呼び、田中角栄首相退陣のきっかけを作ったとされています。

ロッキード事件発覚後は、テレビでもその捜査過程などが頻繁に放映され、そこで事件関係者が発した言葉や、事件に関連した符丁が全国的な流行語となったこともよく記憶しています。以下は、その内容です。

「(ぜんぜん)記憶にございません」
衆議院予算委員会にて最重要参考人と目される小佐野賢治が喚問を受けた際、偽証や証言拒否を避けつつ質問に対する本質的解答をしないこの言葉を連発し、これ以降、他の証人も同じ言葉を多用するようになりました。

「ピーナツ(ピーシズ)」
賄賂を受領する際の領収書に金銭を意味する隠語として書かれていたもので、100万円を「1ピーナツ」と数えていたとか。「ピーシズ」はpieces、つまりピースの複数形です。

「ハチの一刺し」
田中前首相の元秘書で、事件で有罪となった榎本敏夫前夫人の三恵子が、榎本に不利な法廷証言を行なった心境について述べた言葉。

「よっしゃ、よっしゃ」
田中が全日空への工作を頼まれたときに発したとされる言葉。

こうした流行語も生み出しましたが、のちのリクルート事件など、政界の腐敗が極まり政治改革の必要性が高まるきっかけとなったとも言えるロッキード事件です。

暗い闇の世界が表に引きずり出された、という印象を持ったことを思い出した、三連休中日の朝なのでした。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
 
 
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(2014.10.12記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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