「今日は何の日?」シリーズ115回目です。
今から19年前の1995年11月23日に、マイクロソフトがWindows 95の日本語版を発売しました。
発売日当日の秋葉原の熱気
秋葉原では、発売開始が11月23日午前0時だったため、深夜に秋葉原に5千人の人々が各店に列をなしたものです。
当日の模様が、YouTubeにアップされてました。
今はなきLAOXザ・コンピュータ館や、ソフマップChicago店、T・ZONEミナミ店などでの熱気が伝わってきます。
今やアプリやOSは、クラウドからダウンロードする時代ですが、当時は製品パッケージを購入して自分でインストールする必要がありました。
「PC-9800シリーズ対応」とかフロッピーディスク1.44MBのアイコンが印刷されているのが、時代を感じさせます。
インターネットに簡単に接続できるOS
当時の個人向けWindowsは、企業向けのWindows NTと比べると、安定性や信頼性に劣り、機能面でも今考えると信じられないくらい低いものでした。
この頃、ビジネス分野では、やっとLANが普及してきており、Windows95では、ネットワーク設定の容易化が進められました。
しかし、マイクロソフトトップのビル・ゲイツはインターネットの普及はまだ先であると考えていました。
そのため、Windows 95の初期バージョンには、インターネット関連の機能は搭載されていませんでした。そして、「Microsoft Plus!」による拡張機能として、Internet Explorerを提供していたのです。
しかし、ビル・ゲイツは、Windows 95発売後すぐに自分の判断の誤りに気づき、インターネット関連機能が標準搭載されるようになりました。
そうした経緯を経て、様々な設定を自分で行うことなく、Windows 95を使えばインターネットに簡単に接続できるというイメージ戦略も成功して、人気に拍車をかけることになったのです。
インターネット時代到来へ貢献したOS
安定生や信頼性に劣るOSではありましたが、多くのPCにインストールされ、当時はまだブロードバンド回線もなく電話回線経由の接続でしたが、インターネットに繋がることで、それまでワープロや表計算に使われていたPCが、コミュニケーション機能を持つことになりました。
今のような精緻な画像や動画のやり取りは、ブロードバンド回線の登場を待つことになりますが、テキストベースでの検索機能や電子メール機能 (添付ファイル機能) を使えるようになったことで、それまでの電話・FAX・パソコン通信などの通信手段から飛躍的に進んだツールとなったのです。
携帯電話やスマホの普及は、更に後になります。
その当時では、今のように個人のサイト・ブログ・YouTubeなどで、全世界に情報が発信できるといった世界が到来することは、到底想像できませんでした。
あれから、わずか20年足らずでこうした世界が実現していることに、改めて驚きを感じます。
そして、今から20年後にどんな世界が到来しているのか、とても楽しみです。もっとも、それまで元気で生きていることが必要ですが…(^^;
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2014.11.23記)