さて、「今日は何の日?」シリーズ第140回をお送りします。
今から10年前の2004年12月25日に、アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)によって開発された土星探査機「カッシーニ」により、衛星タイタンへの着陸が成功しました。
土星探査機「カッシーニ」
カッシーニは、金星→地球→火星→木星の順に、重力を利用したスイングバイという方法を使って、土星軌道に到着しました。
カッシーニには、惑星探査機ホイヘンス・プローブ (2.7 m、320 kg) が搭載されていて、土星の衛星であるタイタン近くで、カッシーニから切り離されてタイタンに着陸し、大気の組成・風速・気温・気圧等を直接観測したのです。
現在も、最も遠い距離の天体にある人工物だそうです。
「カッシーニ」の成果
総費用約34億米ドルと、近年の惑星探査においては最大規模の探査機となったカッシーニは次のような成果を挙げました。
- ホイヘンスプローブをタイタンに着陸させた。
- エンケラドゥスが氷のプルームを活発に吹き上げていることを発見
- 土星のリングが活発で動的であることを明らかにし、惑星形成の研究に寄与
タイタンが地球のように雨や川、湖、海を持つ世界であることを発見 - 2010-2011年にかけて土星の北側で起きた大規模な嵐を調査
- 土星からの電波パターンは従来考えられていた土星内部の回転とは関係性がないことを確認
- リングの垂直構造を明らかにする画像を初めて取得
- タイタンの前生物的な化学研究イアペトゥス表面で見られる2重の明暗域の謎を解明
- 北極の6角形(ヘキサゴン)の様子を初めて完全に観察し、土星両極の巨大なハリケーンを発見
進む宇宙探査
太陽系では、土星の他にも金星・木星探査が進められています。
そして、日本の「はやぶさミッション」をはじめとした小惑星探査も進められていますね。
2014年12月3日 13:22 に打ち上げられた「はやぶさ2」も、打ち上げから22日が経過しました。
各種機能テストも問題なく終え、12月14日時点で、地球から443万km地点を順調に飛行しているとのことです。無事に宇宙探査ミッションを成功させて欲しいですね。
また進捗報告があることを、楽しみに待ちたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた。
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(2014.12.25記)