さて、桜の開花宣言が各地で出されてから、日毎に開花が進んでいます。東京では今月末が満開の予想です。そんな今日3月27日は「さくらの日」だそうです。
「さくらの日」の由来
日本さくらの会が、1992年 (平成4年) に制定した記念日です。
日本を代表する花である桜への関心を高め、花と緑の豊かな国土づくりが目的だそうです。
ところで、このブログでも何度かご紹介してきた二十四節気を、さらに約5日ずつの3つに分けた期間を七十二候 (しちじゅうにこう) といいます。
そして、今が二十四節気の「春分」の中間「桜始開」(さくらはじめてひらく) とある時期に重なることと、「さくら」と「咲く」がともに「3×9=27」であることから3月27日が「さくらの日」となったということです。
「さくらの日」に思うこと
桜と聞くと、何を連想しますか?
別れでしょうか?それとも、出会いでしょうか?
僕は、中学の入学式の朝、正門に向かう道すがら、学校の金網フェンス沿いの桜が満開を過ぎ、ハラハラと花吹雪であったことが鮮烈な記憶に残っています。
ですから、桜の花は新たな出会いと共に、新しいことがスタートするというイメージです。
桜は、暗く寒い冬の中、長期間じっと耐えて開花に備え、一気に花開いたあとは一週間ほどで散ってしまいます。
この散り際の潔さも桜の魅力かもしれませんが、それでも毎年春には確実に花を咲かせてくれます。
それでも、例えばソメイヨシノの寿命は約60年だそうです。もちろんもっと長生きしているソメイヨシノもありますが、いずれ幹の空洞化が進み朽ちる運命です。
東京国立 (くにたち) 駅前から続く大学通りの桜並木は、新日本街路樹100景にも選ばれていますが、植樹から80年近くが経過し、強風による倒木が起きたことなどから植え替えが計画されているそうです。
そう思うと、桜の寿命は人間の寿命とそう変わらないわけです。
人間は、必ず春に花咲くわけではありませんが、厳しい冬の時期を乗り越えて春を迎える瞬間が、人生には何度もあるはずです。
そして、その春がどのように輝くのかは、厳しい冬の間、どのように過ごしてきたかにかかっています。
・・・というわけで、満開を迎える今週末は、桜の花を見上げながら、花芽になる前から冬の間をどのように過ごしていたのか、思いを馳せることにしましょうか。
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2015.3.27記)