「リンドバーグ翼の日」の由来
今から87年前の1927年 (昭和2年) に、チャールス・リンドバーグが「スピリット・オブ・セントルイス」号でニューヨークを飛び立ちました。
そして、5月21日の午後に、「翼よ、あれがパリの灯だ」という有名な言葉とともにパリのル・ブールジェ空港に到着、大西洋無着陸横断単独飛行に成功したのです。
この日を記念して制定されたのが、その由来です。
ちなみに、1931年には北太平洋横断飛行にも成功したそうです。
「リンドバーグ翼の日」に思うこと
確認したところ、大西洋横断飛行は1910年代から、航空機の性能の発達の指標として目標になった飛行記録だそうです。
リンドバーグが単独飛行に成功する前には、飛行艇による着水しながらの飛行成功や、2名による成功が記録されていました。
なんでもそうですが、たった一人で事を為すには、たいへんな勇気がいると思います。
日本人でもマッターホルンに単独登頂した植村直己さん、太平洋を小型ヨットで単独横断した堀江謙一さんの名前がすぐに思い浮かびます。
大いなるチャレンジに対しては、往々にして勇気ではなく蛮勇である、と指摘する向きもあるでしょう。
残された家族にとっては、心配で心配で夜も寝られないかもしれません。
それでも、冒険に突き動かす原動力はなんなんでしょうね。
賞賛や名誉を求めているわけではなく、ただただ自らの内から湧きあがる「成し遂げたい」という欲求なのでしょうか。
周りになんと言われようと、例え結果がどうなろうと「今ここでやらなければ、一生後悔する」という思いなのだと想像します。
今年92歳になる瀬戸内寂聴さんが、「周りからどんなに批判されても、我関せず思う通り生きるのが本当の『自由』なのです。」と言っておられるのをお聞きしました。
誰か他人の人生を生きるわけではなく、自分の人生を生きるわけですから、その結果に対する全責任を自らが負う覚悟を決めて、自由に歩んでいきたいと思う「リンドバーグ翼の日」の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2015.5.21記)