さて、今日は「石炭の日/クリーン・コール・デー」だそうです。
「石炭の日/クリーン・コール・デー」の由来
9月5日になったのは、「クリーン(9)・コール(5)」の語呂合せだそうです。
今から23年前の1992年に、通商産業省 (現 : 経済産業省) の呼びかけにより、日本鉄鋼連盟・電気事業連合会・日本石炭協会など石炭関係8団体で構成する「クリーン・コール・デー実行委員会」が制定したそうです。
硫黄や窒素酸化物が除去され、石炭が大気を汚染しないクリーンエネルギーとなっていることをアピールし、エネルギー源としての石炭をPRするため、火力発電所の一般公開等が行われているとか。
「石炭の日/クリーン・コール・デー」に思うこと
石炭について、Wikipediaで確認してみました。
それによると石炭は、古代の植物が地中に埋もれ、そこで石炭化したもので、見方を変えれば植物化石ということです。
石炭は古くから燃料として使われてきました。
特に、産業革命以後20世紀初頭までは、「黒ダイヤ」「黒いダイヤ」「黒の宝石」等と呼ばれていたそうです。
第一次世界大戦前後から、石油に切り替わり、採掘条件の悪い坑内掘り炭鉱は廃れていきます。
しかし、1970年代に二度の石油危機で石油価格が高騰すると、再び石炭の時代が到来します。
米国やドイツや中国などでは、現在も最も重要なエネルギー源になっています。
でも、日本では国内の炭鉱は復活しませんでした。安価な海外炭に切り替わっていたからです。
他の化石燃料である石油や天然ガスに比べて、CO2 排出量が多いため、地球温暖化問題の面からは不利ですが、天然ガスも石油も数十年の埋蔵量しかないのに比べて、石炭は110年程度の埋蔵量があるとされています。
また、石油と違って政情の安定している国の埋蔵量が多いので、価格も安定しています。日本を含む多くの国にとって、石炭は有事の場合に自給可能な唯一の燃料とされています。
こうして見てみると、エネルギー源として石炭はまだまだ重要な選択肢の一つです。
安全対策に膨大な費用がかかる上に、人が制御し得るのか不安な原子力発電に比べて、石炭による火力発電の重要性は増しているのではないでしょうか。
素人考えではありますが、安全なエネルギー源の確保は重要ではないかと思う「石炭の日/クリーン・コール・デー」の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2015.9.5記)