さて、今日は「時刻表記念日」だそうです。
「時刻表記念日」の由来
今から121年前の1894年 (明治27年) 10月5日に、庚寅新誌社から日本初の本格的な月刊時刻表『汽車汽船旅行案内』が出版されました。
これは、福沢諭吉の勧めにより手塚猛昌という人が、イギリスの時刻表を参考に、発車時刻や運賃のほか、紀行文等を掲載して発刊したものです。
『汽車汽船旅行案内』などの時刻表は、右開きで漢数字による縦書き表示でしたが、1925年 (大正14年) 4月に創刊された『汽車時間表』(現在の『JTB時刻表』) は欧米に倣って、現在とほぼ同じ左開き・アラビア数字・記号使用表記を採用しました。
そして、その他の時刻表は在来の表記法が残っていましたが、太平洋戦争後はすべてこの表記法となったのです。
「時刻表記念日」に思うこと
ネットが普及してからは、ほとんどブラウザ上で時刻表や乗り換えルートが簡単に検索できるようになりました。
まだネットが普及する前、でも、パソコンが普及した頃は「駅すぱあと」などの乗換案内のパッケージソフトが発売されていて、そのお世話になりました。
それより以前は、分厚い時刻表を買い求めて、あれこれと調べたものです。
鉄道旅行を計画する時は、時刻表をあちこちひっくり返して、どこで何時に乗り換えれば目的地にうまく着くか、検討を重ねました。
それはそれで、楽しかったですね。今となっては老眼がすすみ、あんな細かい数字を見ることは頭痛の種にしかならないと思いますが…(^^;
西村京太郎によるトラベルミステリーでは、犯人のアリバイトリックによく時刻表が登場していました。
そういえば、昔の友人に、時刻表をあれこれとひっくり返して見るのが趣味の男がいました。
あんまり見ているので、その時刻表はボロボロになっていましたっけ。
・・・というわけで、秋も深まりつつある今、なにやら旅情をかき立てられた「時刻表記念日」の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2015.10.5記)