さて、今日は「果ての二十日 」と呼ばれる日だそうです。
「果ての二十日」の由来
1年の終わりの月である12月を「果ての月」と言います。なので、果ての二十日とは、12月20日を指します。
この頃は、歳暮の挨拶、大掃除や正月用意と、忙しさの極まる時期ですが、この日は、一切の仕事をやめて外出を避け、静かに過ごす日であると伝えられています。
一説には、12月のこの日は「忌み日」で、外出や仕事が避けられたとされています。また、山に入ることを避けている地域もあるようです。
「果ての二十日」に思うこと
調べてみると、そもそもは江戸時代に京都にあった刑場が発端のようです。
東海道から来た人が京の都に入る時、その入り口となっていた粟田口 (あわたぐち、左京区) には、江戸時代には刑場が設けられていました。
罪人は都の中を引き回された後、この粟田刑場で果ての二十日に首を斬られていたそうです。
その命を忌み慎むという意味から、この日の過ごし方が守られてきたとか。
一年の精算をする日でもある大晦日を間近にひかえ、身を慎み、災いを避けるべき忌み日があることは、それなりの意味を感じます。
昨日は「仏名会 (ぶつみょうえ) の日 」で、心の掃除をする日とされていました。
年末を控えて家を掃除し、心を掃除し、身を慎んで、静かに過ごす日を設けるなど、その昔から受け継がれてきた日本人の知恵なのですね。
・・・というわけで、一切の仕事をやめて外出を避け…とはいきませんが、心静かに整えて過ごす日にしようと思った「果ての二十日」の朝なのでした。
･･･････
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた！
････････････
(2015.12.20記)
