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さて、先日決定した「第1回 日本サービス大賞」の内、「地方創生大臣賞」計8件の内、注目した2つの事例について、具体的にご紹介しました。(事例①、事例②)
今日は、3つ目の事例です。
受賞サービスは「学校図書館運営サポートサービス」
事業者は、株式会社リブネット(三重県)となっています。
選考理由は、次の通りです。
学校司書の育成やサポートを行い、図書館活用による教育の質の向上に取り組む学校図書館の運営サポートサービス。読書力が学力に関係するという学びの原点の重要性を訴求し続け、6%足らずだった三重県内の学校司書配置率を全国平均を上回る80%にまで高めることにも寄与。同社のサービスが全国約500校に広がっており、学校司書ビジネスの市場を大きく切り開いた。
リブネットは2002年 (平成14年) に、日本で初めて民間企業による学校図書館の運営サポートサービスに参入し、三重県内の公立中学校2校の運営サポートからスタートしたそうです。
司書の質問に専門的に答えるヘルプデスク機能、図書館運営の専門的知識を備えた巡回指導員による定期的な巡回訪問・指導、運営システムの開発など、図書館活用による教育の質の向上に取り組む学校図書館の運営サポートサービスを提供しています。
クラウドコンピューティング時代の未来型図書館管理システム
リブネットでは、従来の図書館管理システムより低廉・簡単・便利な「TOP NET」という、Webアプリケーションを用意しています。
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これまでのWebシステムの多くは、一度に使える画面は一つだけなどの制限があったそうですが、TOP NETでは、複数の画面を開いて自由に切り替えて同時に使うことが可能になっています。
また、クラウドの活用により、常に最新バージョンのアプリケーションを使うことができます。
最後に
公立図書館では、武雄市図書館 (佐賀県) や海老名市図書館 (神奈川県) の運営を「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ (CCC) が受託しています。
選書の問題や本の展示の仕方などで一部物議を醸していますが、その斬新さは耳目を集めました。
現在では、学校図書館の運営も民間にアウトソースされているのですね。旧来の学校図書館しか知らない身にとって、とても新鮮に感じます。
そして、図書館の利用をナビゲートしてくれる司書の方の存在、そしてWebブラウザを用いた使いやすい図書館システムなどにより、図書館を利用する生徒達にとって、その利用価値は飛躍的に高まるのではないでしょうか。
一歩進んだ図書館の模様を見学してみたいと思いました。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.6.20記)