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さて、東京都知事選 (7月31日投開票) の選挙活動も終盤戦に入り、小池百合子氏・増田寛也氏・鳥越俊太郎氏を中心に活動もヒートアップしています。
今日は、そんな中で小池百合子氏が、築地市場の移転問題について「立ち止まって考える」と発言した意味について書いてみます。(こちらの記事参照)
小池百合子氏が築地で街頭演説
都知事選に出馬している元防衛相の小池百合子氏 (64) が22日、東京・築地で街頭演説を行い、場外市場を視察しました。
演説では、次のように明言したとか。
「築地の問題については移転に反対している人の声もある。そういう状況の中では、いったん、立ち止まるべきと考えます。さまざまな問題について検証する必要がある」
演説後、移転に反対する仲卸業者でつくる「躍進する市場の会」が、新市場の開場予定日の延期を求める「要望書」を小池氏に手渡したそうです。
さて、小池氏が言った「立ち止まる」と言った真意はどこにあるのでしょうか?
こちらの記事によると、小池氏は移転案の可決の際、都議会で強引な作業が行われたと指摘し、自民党都連の一部が、どこかで何かを決めて納得いかない中で来てしまった構図がある、と自民党都連をあらためて批判したそうです。
一歩切り込んだことは事実
政治家が「立ち止まる」と言った場合、普通は「検討します」と同義で何もやらない、と考えるのが普通でしょうか。
しかし、築地市場のように多くの関係者の間でいろんな利害の対立や衝突があったことに対して、多くの政治家は「触らぬ神に祟りなし」を決め込むのが普通なのに、小池氏が一歩切り込んだことは大変なこと、と指摘する向きもいます。
築地移転の流れは変わらないかもしれませんが、それでも小池氏が改めて関係者の意見を聞こうとしたことは、意味のあることかもしれません。
小池氏のスローガンである「東京大改革」の一歩になるかもしれないからです。
地方創生は増田寛也氏の専売特許なのか?
一方で、地方創生は、与党公認候補となった増田寛也氏のテリトリーと見られています。
増田氏が、以前から東京一極集中に強く懸念を示し、「地方消滅 – 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書) 」など一連の著者としても有名だからです。
こうした見方に対して、小池氏だったらどのように対抗するのでしょうか?
既に政府が、「東京一極集中の是正」に大きく舵を切っている、地方創生に対する取り組みについて、東京都知事となったらどのような役割を果たすつもりなのか、しっかりとした意見を聞いてみたいと思っています。
まあ、僕は神奈川県民なので、都知事選で一票を投じることはできないのですが、興味深く見守りたいと思っています。
地方消滅 – 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書) | ||||
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というわけで、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.7.25記)