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地方創生カレッジ受講報告(9)・・・ 第2章 成功する地域の条件 3. 自立心・実行力・地域内分権・住民自治がポイント

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(画像出典元はこちら)

さて、さて、eラーニングで学んでいる「地方創生カレッジ」の「基盤編 概論」受講報告(9)です。

自立心・実行力・地域内分権・住民自治がポイント

今回は、「第2章 成功する地域の条件」のサブユニット3として、「自立心が旺盛で実行力があること、地域内分権が進み住民自治が育っていること」を学びました。ポイントは以下の通りです。

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  1. 70年続いた補助金行政の弊害 (補助金頼りの行政)
  2. 自立心の再生のために、その弊害の克服が必要
  3. 地方分権は、1993年から取り組まれた
  4. 国から県へ、県から市町村へ、権限・財源をおろせと主張してきたが、市町村は地区・集落に分権し、自立を促したのかが問われる
  5. それができていない地域は、まずは住民自治の再生に取り組むべき

住民自治を取り戻した例として、以下の2つの事例をあげる。

兵庫県朝来市 (あさごし) の地域内分権システム

「天空の城」として有名な竹田城がある兵庫県朝来市は、平成の大合併で旧朝来郡の四つの町が合併して、2005年にできた新しい市である。

(画像出典元はこちら)

朝来市は、合併にあたって連邦型の合併を志向し、それぞれの特色を生かしながら地域協働のまちづくりを行っている。

独自の財政的自立支援策 (交付金制度) を創設し、旧4町がそれぞれ住民参加でその使途を議論する、いわばミニ自治体のようになっている。

詳細は、以下の書籍に詳しい。

やねだん (鹿児島県鹿屋市串良町柳谷集落) の取り組み

内発的発展の典型例として、「やねだん」(鹿屋市柳谷集落) がある。ここは、人口300人弱、高齢化率40%超のどこにでもある集落である。(こちらのサイト参照)

一時は、人口が280人を切り、高齢化率も45%を超え、住民自身が消滅の危機を感じたいわば準限界集落であった。

なぜ、そんな「やねだん」が、補助金を一銭ももらわずに、産業おこしに成功し、移住者が増え、みんなが幸せで元気に過ごせるようになったのか?

まず、住民の危機感が、当時としては異例の55歳という若さだった豊重哲郎さんを自治公民館長に推挙したことがある。傑出したリーダーが誕生した1996 年から、20年以上の努力の歴史がある。

豊重さんは、全員参加の地域づくり、補助金に頼らないむらづくり、自主財源を確保できる集落づくりに全力投入した。

「やねだん」の地域づくりの基本は以下の通り。

  1. ないものねだりをせず、昔からあるものを大切に使う
  2. 人間力が基本という原則に立って、補欠のない全員参加の地域づくりを実現
  3. 高齢者、障害者、子どももできることをする (共生、助け合いの思想)
  4. つまり、絆を再生し、あるものを生かし、全員参加の地域づくりに成功
  5. 最初は、名字ではなく名前で呼び合い、挨拶する家族のような関係をつくることから始まった
  6. 手間を出し合い、わずかな材料費だけで遊園地をつくり、空き家改修をにより移住希望者をもてなす迎賓館をつくる
  7. これにより、すべての地域課題、社会問題が解決

そして、実現した「やねだん」の実績は以下の通り。

  1. 安心・安全な地域社会 〜カギをかけたことがない (声かけと挨拶の成果)
  2. 青少年の健全育成 〜「やねだん」には不良がいない (移住者が増える)
  3. 産業おこし 〜土着菌活用、からいも栽培と焼酎製造 (韓国にまで輸出)、農産加工品製造 (視察客用)
  4. 芸術家の移住 〜みんなで改修した「迎賓館」(空き家活用)
  5. ピンピンころり 〜医療費、介護費用とも、類似集落の7〜8割程度、鹿屋市全体の5〜7割程度

詳細は、以下の書籍に詳しい。

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さて、今日はここまでにしましょう。

次回は、「成功する地域の条件 4. 外部人材を含め、若者や女性の力を引き出す仕組みができていること」について学ぶ予定です。

では、また!
 
 
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(2017.1.29記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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