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さて、「今日の一言メモ」第199回です。
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」とは、新しい思想や内容を表現するには、それに応じた新しい形式が必要だという意味です。
『新約聖書』マタイ伝第九章の一節に、「新しき葡萄酒を古いき革袋に入るることは為じ。もし然せば袋張り裂け、酒ほとばしり出てて袋もまた廃らん。新しき葡萄酒は新しき革袋に入れ、かくて両つながら保つなり」とあるのに基づいています。
これは「新しいぶどう酒は古い革袋には入れない。そんなことをすれば革袋が破れて酒が漏れるし、袋もだめになる。新しいぶどう酒は新しい革袋に入れれば、ぶどう酒も袋も両方が保たれる」ということを表しています。
ここでの「新しき葡萄酒」は、それまでのユダヤ教に代わるキリスト教の教えを指しているそうです。
器を変える必要性
生きていく中で、いろいろ変わること、変えていくことが生じます。そうした中で、生活環境を変えるというと典型的な例が引っ越しでしょうか。
たまたま、昨年11月に8年住んだマンションから今のマンションに引っ越したのですが、定期的に住環境を変える必要があるな、と改めて痛感しました。
人生の中で通算7回目の引っ越しだったのですが、住環境を変えることがこんなにも人生のアップデートに貢献するんだな、と実感したのは今回が初めてです。
引っ越しを決めると、当然のことながら家財道具一切合切について、断捨離を進め、買い替える必要があれば買い替えることになります。
すると当然気分一新、長年沈殿し淀んでいたものが一掃されます。その結果、思考プロセスまで一新されたように感じるから不思議です。
環境を変えれば、自分の中の思考も変わる
器が変わったことで、これまでの常識として蓄えてきたものを一旦取り出し、吟味して残すべきは残し、新たな環境にそぐわなくなってきたものを捨て去ることが抵抗なく進められるのです。
知らず知らずに、これまでの常識にただ従っていると、前向きに取り組まなければいけないことでも、否定的になってしまう怖れがあります。
それでは次なるステージにアップデートすることができません。新たな器、新たな住環境にチェンジすることで、強制的にアップデートが進みます。これはお薦めです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.8.30記)