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さて、「今日の一言メモ」第247回です。
「泣く子と地頭には勝てぬ」
「泣く子と地頭 (じとう) には勝てぬ」とは、道理の通じない者や権力者にはどうやっても勝てないから、無理を言われても従うしかないという意味です。
道理の通じない赤ん坊 (泣く子) や権力者 (地頭) とは、いくら争っても無駄であるということから、このように言われています。
地頭とは、平安・鎌倉時代に荘園を管理し、税金を取り立てていた役人のことで、権力を振りかざして横暴を働いていたそうです。
「平安遷都の日」
今日は、天皇陛下が内外に即位を宣明する即位礼正殿の儀が行われ、今年限りの祝日「即位礼正殿の儀の行われる日」となっています。
この日は、今から1225年前の794年 (延暦13年) 10月22日に、桓武天皇が長岡京から山背国葛城郡宇太村の新京に移った日です。そして、その年の11月8日に「平安京」と命名されました。
税金を取り立てていた役人である地頭 (じとう) も、この頃から横暴を働いていたのでしょうか。
「鳴くよ (794) 鶯 (ウグイス) 、平安京」と年号を覚えたのは、中学時代でしたか…
平安遷都1100年を記念して、1895年 (明治28年) に創建された平安神宮の例祭・時代祭は、例年この日に開催されますが、今年は即位の儀式があるため、10月26日に変更されたようです。
時代祭は、葵祭、祇園祭と共に、京都三大祭りの一つです。
困った権力者とどう対峙するか
平安時代の役人は、さぞや横暴だったでしょうね。
それに比べて、現代は民主主義の時代です。時の権力者を支持する・しないは、選挙権という権利を行使することで意思を表明できます。
もっと身近の権力者というと、例えば会社の上司でしょうか。ブラック企業の上司に仕えると、ひどいことになってしまいます。そんなところは早く辞めるしかないでしょう。
そこまでではなくても、理不尽なことを要求する上司に苦労している人は多いと思います。
僕は、かつて33年間の会社生活を経験したのですが、その間、幸いなことに上司には恵まれました。ありがたいことです。そして、組織を離れてフリーランスとして8年近く経ち思うことは、会社組織なんて、広い社会の中では金魚鉢くらいの大きさのちっぽけな存在だということです。
そんな小さな世界の中で、長期間上司に恵まれず我慢を強いられるようなことをするのは勿体ないと思います。
会社勤めをすると、上司と仕事と勤務地は選べない、と言われます。まだ、そうした会社が大多数かもしれません。
そこで苦痛を強いられるなら、そんなところから飛び立つ準備をして、どこかで思いきって別の世界に転職でも独立でもしたらいいと思うのです。
いやな上司が、いつか異動してどこか別の部署に移ってくれるまで待つという選択をしても、その後任にもっといやな上司が着任するかもしれません。
そんな不毛な時期を過ごすより、着々と別の世界に飛び出す準備を進めたら良いのではないでしょうか。
それでも飛び出せないとしたら、現状への「不満」より、飛び出すことへの「不安」が勝っているわけですから、現状に甘んじるしかないと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.10.22記)