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さて、「今日の一言メモ」第480回です。
「もはや戦後ではなくなった日」
今日7月17日は、今から64年前の1956年 (昭和31年) 7月16日に、「もはや戦後ではない」の文言が記された『経済白書 <副題 : 日本経済の成長と近代化>』が発表され、経済面での戦後は終わったと宣言されました。
この「もはや戦後ではない」という言葉は、この年の流行語にもなりました。ちなみに、この「もはや」という言葉は、日本が第2次世界大戦敗戦後の復興期から脱して、高度成長という明るい未来を目の前にした状況を表現したものと受け止められています。
今後、半世紀に残せるものは何か
僕は、この経済白書が発表された1956年 (昭和31年) の3月に生まれました。ですので、物心がついた頃に自分が生まれた年が戦後の分岐点だったことを知り、強く記憶に残っています。
昭和30年代は、東京タワーが建設され、上皇上皇后両陛下のご成婚があり、名神高速道路が開通し、世界一のスピードを達成した東海道新幹線も開通、そして世界の代表として東京オリンピックの開催国となった時期です。
まさしく戦後が終わり、新たな近代国家日本が建設され、高度成長期に突入する時期だったわけです。
小さい頃は、まだまだ貧しかった記憶がありますが、少なくともお腹いっぱい食べさせて貰えた記憶はあります。
それから半世紀以上、当時成し遂げたことが現代にも多く遺されています。しかし、今、我々の時代が成そうとしていることは、果たして半世紀後に喜んで貰えるものなのでしょうか。
このまま少子高齢化社会が進展し、新たな感染症のさらなる劇症化により人口減少のスピードが速まったりしたら、半世紀後に日本を支える人口はどの程度になるのでしょうか。
ここは長期的視点に立って、日本の将来を考えていく体制を、政治の世界はもとより民間でもスクラムを組んで作っていかなければいけないと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.7.17記)