さて、「今日の一言メモ」第605回です。
「人事を尽くして天命を待つ」
「人事を尽くして天命を待つ」とは、人間の能力でできる限りのことをしたら、あとは焦らずに、その結果は天の意思に任せるということです。
自分の全力をかけて努力をしたら、その後は静かに天命に任せるということで、事の成否は人知を越えたところにあるのだから、どんな結果になろうとも悔いはないという心境を表しています。
南宋初期の中国の儒学者である胡寅の『読史管見』に「人事を尽くして天命に聴(まか)す」とあるのに基づくそうです。
「国際ボランティアデー 」
今日12月5日は、「国際ボランティアデー 」という、国連の制定した国際デーのひとつです。世界中の経済と社会開発の推進のため、ボランティア活動に対する認識を高め、参加意識を拡大するために設けられた日とされています。
もともとボランティアとは、自らの意志により参加した志願兵のことを意味していました。それが長じて、自主的に社会活動などに参加し、奉仕活動をする人のことを指すようになったのです。
近年の自然災害は被災者の自助努力ではどうしようもなく、その範囲を超えた支援が必要であり、ボランティアが果たす役割は大きいものがあります。
ゴールを目指す過程で自分のベストを尽くす
被災者がボランティアの助けを借りて、自分の生活を再建していくように、人はいろんな人の助けを借りなければ生きていけないでしょう。たった一人で生きていくことは困難です。
そして、好むと好まざるとにかかわらず、いろんな人の思惑や行動に影響を受けます。自らが精一杯やったことも、思わぬ邪魔が入って頓挫してしまうこともあります。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉は、まずは自分ができるベストな行動をとれば良く、ついてくる結果は運不運にも左右されることを覚悟せよ、ということなのでしょう。
であれば、目指す最終目標は、ゴールに到達することではなく、ゴールを目指す過程で自分のベストを尽くすことだと言えます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.12.5記)