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さて、「今日の一言メモ」第663回です。
「行き大名の帰り乞食」
「行き大名の帰り乞食」とは、はじめに無計画に金を使ってしまい、後でどうにもならなくなりみじめな思いをすることを意味しています。
旅行などに行ったとき、行きにはまるで大名のように贅沢に使うものの、必要な経費まで使ってしまい、帰りには旅費が足りなくなるという意味からこう言われるようになりました。
無計画に金を使うべきではないという戒めを込めて使われます。「行きの大名帰りの乞食」ともいいます。
着眼大局が先、着手小局が後
木を見て森を見ず、という表現はよく聞きます。一部分だけを見て全体を判断したり、一部分の改善に集中して他が疎かになる時に使われます。
「手術は成功した、でも患者は死んだ」なんていう表現もあります。患部の手術に集中するあまり、患者の身体全体の状態管理を怠った結果ですね。
また、自分のエネルギーをあまりにも特定範囲に集中させると、息切れして他の大切なところに回すエネルギーが枯渇するケースもあります。
人は、部分最適を積み上げて全体最適を目指そうとしがちです。でも、エネルギー総量は限られています。この場合は、部分部分で完璧を目指すのではなく、うまくエネルギー配分を考えることが結果として全体最適に繋がるはずです。
部分部分は完璧でなくて良い、とすると自分が手抜きをしているように感じるかもしれませんが、無理して途中でエネルギーが尽きてギブアップする方がよほど悪い結果を招いてしまいます。
やはり、まずは「着眼大局、着手小局」(大局に着眼してから、小局に着手する)ということですね。
鳥の目、虫の目、魚の目を持つ
これも物事を見る時によく言われる「3つの目」です。
1つ目の「鳥の目」ですが、これは大所高所から広い視野を持って物事全体を把握する、即ちマクロ (大局) を見つめる目です。
2つ目の「虫の目」は、現場においてさまざまな問題を見つめ、具体的な解決策に取り組むミクロ(小局)の視点です。
3つ目の「魚の目」は、時代の変化・潮流を感じ方向性を見極める、トレンドの目です。
鳥の目と魚の目で大きく物事を捉え、虫の目で具体的な課題を発見し、優先順位を決めて取り組んでいくことになります。
いわば、鳥と魚の目によって大きく「あり方」を見直し、虫の目によって「やり方」を常に改善する必要があると言えるでしょう。
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2021.2.7記)