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さて、「今日の一言メモ」第846回です。
「ピーターパンの日」
今日12月27日は「ピーターパンの日」です。今から117年前の1904年(明治37年)12月27日に、イギリスの劇作家ジェームス・バリーの童話劇「ピーターパン」がロンドンで初めて上演されたことに由来します。
ピーターパンは、ロンドンのケンジントン公園で乳母車から落ちた後、ベビーシッターに見つけられず迷子となったことから年を取らなくなります。
そして、海賊のフック船長やインディアンのタイガーリリーが住む異世界・ネヴァー・ネヴァー・ランド(ネバーランド)に移り住み妖精・ティンカーベルと共に冒険の日々を送る永遠の少年となりました。
かつての「ピーターパン症候群(シンドローム)」
すっかり死語となりましたが、一時期「ピーターパン症候群(シンドローム)」が問題になったことがあります。もともとは、1983年にアメリカの心理学者が提唱したパーソナリティ障害です。
それによると、大人の年齢に達しているにもかかわらず、精神的に大人にならない男性を指す言葉とされています。提唱した心理学者は著書の中で、ピーターパン症候群は「成長する事を拒む男性」と定義しているそうです。
「成長を拒む」心理とは、大人の見識が支配する世間一般の常識やルールに従いたくないという心理もあるかもしれません。
「大人になる」とは?
ある一定の年齢に達すると、回りの大人から「もう大人の考え方をしなければいけない」と諭されます。「夢みたいなことを言ってるんじゃない」とか「もっと現実を見つめろ」とか言われたこともあるのではないでしょうか?
そんな常識にがんじがらめに縛られて、回りの目や世間体を気にして過ごすことが「大人」になることならば、そんな生き方はご免蒙りたいです。
周囲の目は自分を縛る鎖だ、と言いますが、そんな周囲の期待に添う生き方をすることは、自分の思う生き方を捨てて他人の人生を生きることにならないでしょうか。
守らなければいけない法律や社会常識は確かにあります。でも、それさえ守れば、例えば「いい大学を出て、一流企業に勤め、結婚をして住宅ローンを組んで家を建て(マンションを買い)、子どもを産んで・・・」みたいな周囲(主に親)が望む生き方をしなくてもいいのではないでしょうか。
もちろんそういう生き方もありでしょうし、本当に自ら望むならそういう生き方をすることを否定するものではありません。
そうではなく、例えば「自分の腕を磨いて寿司職人になりたい」と真剣に思っているのなら、周囲の反対を押し切るくらいの覚悟で突き進んだ方がいいと思うのです。
まもなく2021年が終わり、2022年がやってきます。この2年間、コロナ禍のせいで窮屈な生活を強いられてきました。「価値観の多様化」が言われて久しくなりましたが、新しい年を迎えて新しいチャレンジをするのなら、自分らしい生き方に挑んで欲しいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.12.27記)