前回は、2012年暮れに新たに決めた「行動指針」、それから1年ちょっと経っての悩み、即ち自分自身の中の潜在意識がドリーム・キラーとして立ちはだかり邪魔をしていることを書きました。
今回は、色々なアイデアを出そうとしている時に邪魔をする「思い込み」「固定観念」について書いてみます。
アイデアとは
よく言われることですが、アイデアとは突出した人が考える独創的なものではなく、既存の要素の新しい組合せ以外の何ものでもありません。
梅沢忠夫氏の「知的生産の技術」では、
カードの操作のなかで、いちばん重要なことは、くみかえ操作である。知識と知識とを、いろいろにくみかえてみる。あるいはならべかえてみる。そうするとしばしば、一見なんの関係もないようにみえるカードとカードのあいだに、おもいもかけぬ関連が存在することに気がつくのである。
野口悠紀雄氏の「『超』発想法」では、
新しいアイデアは、すでに存在しているアイディアの新しい組み合わせや組み換えで生じる。この意味で、どんなに独創的に見えるものでも、従来からあるものの改良なのだ。
いずれにしても、ゼロから何かを作り上げるのではなく、既存のものを利用したり、新しい組み合わせを見つけることがアイデアの元になっているわけです。
「思い込み」はアイデア出しの邪魔をする
下図は有名な「だまし絵」です。この絵の中に2つの顔を同時に見ることができる人は凄いですよね。
人間一つの顔に見えると、どうしても他の顔には見えなくなってしまうのは「思い込み」の一種だと言えます。
これが色々なアイデアや発想を生み出そうとしている時によく邪魔をしてくれます。「固定観念」も一度自分の中でこうと「思い込む」とおいそれと変わらないものですよね。
前回、四角大輔さんの言葉を紹介しました。
自分を一番縛り付けているもの・・・それはジブン自身。眠れるアーティスト性を再起動せよ。
これは、パブロ・ピカソの言葉にも通じます。
子どもはみな、生まれながらに芸術家だ。問題はいかにして芸術家であり続けるかということだ。
アイデアは、既存のものを様々に組み合わせていかなければいけないのに、これはこういう意味しかない、と思い込んでしまっては、折角持っているはずの能力が発揮されなくなってしまいます。
様々なことを思い浮かべて、それが固定化された形ではなく、アメーバのように変形しながら有機的に結び付いていく、そんなことができる柔軟な頭にしていきたいものです。年と共に凝り固まっていく脳を解きほぐして。
こういう時思い出すのは、「シゴタノ!」主宰の大橋悦夫さんです。大橋さんはダジャレの名人です。おやじギャグとも言いますが…(^^; まあ、次から次へと思い付くものだと感心する位です。
でも、ある時大真面目な顔で大橋さんが言っていたことがあります。「ダジャレは脳の働きを活性化するので、大事なことなのです。」と…
なるほど、ある言葉と全く関係ない言葉を組み合わせてダジャレになるのですから、これは周りをどんなに寒くさせてもアイデアの一種であることに変わりはありませんね。
ということで、これを機会にダジャレを、おやじギャグを連発できるよう、改めて精進していきたいと思います。このブログを読んだ方で、もしも富田がダジャレを言っている場面に遭遇したら、どんなに寒くなっても「ああ、頑張っているんだな…」と、ユル〜く見守って頂ければと思います。(^_^)
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というわけで、今日はここまでに致しましょう。
ではまた!(^_^)
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(2014.1.30記)