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さて、参議院選挙も終わり、東京都知事選挙を控えたこの頃ですが、安倍首相は夏期休暇から公邸に戻り、8月3日に行うとされる内閣改造・自民党役員人事の調整を本格化しているそうです。
そこで、今日はその処遇を巡って注目されている、石破茂地方創生担当大臣の対応について考えてみたいと思います。
内閣改造の行方
安倍首相は参院選を受け、「アベノミクスを加速する強力な布陣」とする考えで、麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官を留任させ、内閣の骨格を維持する方針とされています。
サイクリング中に転倒し、入院した自民党の谷垣禎一幹事長ですが、脊椎の手術を受けていたことが判明し、激務の幹事長職を続けることが危ぶまれています。
また、岩城光英法相と島尻安伊子沖縄・北方担当相が参議院選で落選したこともあり、自民党内では「それなりの人事規模になる」という見方が広がっているとか。
そうした中で、岸田文雄外相 (58) と石破茂地方創生担当相 (59) の処遇が注目されています。お二人が、派閥会長として将来の首相の座に意欲を持ち、周囲の期待も大きいためです。
石破氏の周囲では…
石破氏は、第2次安倍政権以降、幹事長、地方創生担当相を歴任しています。
首相が無投票で再選された昨年9月の総裁選では、石破氏は側近議員らの待望論にもかかわらず、立候補を見送った経緯があり、石破派 (水月会) では「今回はいったん無役になって総裁選の準備を進めるべきだ」という意見が強まっているそうです。
そして、先日 (7/26) の閣議後記者会見で、こうした派内の “世論” をぶつけられたそうです。(こちらの記事参照)
石破氏の反応は?
当然のことながら、石破氏は「仮定の質問には答えかねる」と返しました。続けて、次のように話したそうです。
「任ある限り、その仕事に全力を尽くすということに尽きるのであって、いつも申し上げているように、役職というのは天下国家のためにあるものであって、個人のためにあるものではありません。それは、その仕事をすることによって、少しでも国家国民のいろいろな役に立てればということであって、『任ある限り全力を尽くす』ということ以外に申し上げることは全くございません」
・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・
「その上で、また、そういう時期が来れば、そういう判断を…。『そういう判断』というのはですね、何が個人の利益というものを滅却して考えることができるのか、ということを考える、そういう時期が来るのかもしれません」
石破氏の対応に思うこと
石破氏は、1957年2月4日生まれの59歳。僕より1歳年下で、大学が同窓ということで応援している人物です。
なかなかの強面 (こわもて) ですが、キャンディーズのファンで、軍事オタク、鉄道マニアとして知られており、人間的にも魅力のある人物だと思っています。
その彼が、「役職というのは天下国家のためにあるものであって、個人のためにあるものではない」と言っていることは、至極全うなことです。某・前都知事に聞かせたい言葉です。
といっても、今の安倍首相であれ、また石破氏であれ、個人的には全面的にその考えに同意するものではありません。是々非々で考えますし、それが民主主義でしょう。
ただ、今の日本で、「地方創生」に関してここまで進んでこられたのは、石破茂地方創生担当大臣の推進力が大きかったと思います。
よしんば、石破氏が任を退いたとしても、地方創生を後退させてはならないと思います。
ただ、地方創生担当大臣となって、まだ2年足らず…もう少し陣頭指揮を執ってもらいたいと思う次第です。
・・・・・・・
というわけで、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.7.28記)