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さて、以下は当ブログで以前アップした記事です。
地方創生・・・全国に広がる ” 熱中小学校 ” 、ふるさとテレワーク実証実験の1つ、廃校再生プロジェクトに注目!
この記事でご紹介した、富山県高岡市の「高岡熱中寺子屋」が、9月3日に開校したとのニュースが配信されていましたので、今日はその内容を確認してみます。(こちらの記事参照)
「熱中小学校」とは?
「熱中小学校」は、山形県高畠町で廃校となった小学校を再利用し、「もう一度7歳の目で世界を」をコンセプトに、各地から著名人を教諭に招き、さまざまな個性的な授業を行う「大人のための学校」として2015年10月に始まったプロジェクトです。
ちなみにこの小学校が、水谷豊氏が主演の往年の人気ドラマ「熱中時代」のロケ地だったことから、プロジェクト名に「熱中」が冠されたとのことです。
「高岡熱中寺子屋」の概要
「高岡熱中寺子屋」は、国宝瑞龍寺(同市関本町)を校舎として利用し、全国から大学教授や料理研究家、ベンチャー企業の代表などを講師として招き、大人に観光について学んでもらう学校です。
それは、高岡市の観光開発に携わってくれるような人材を育成するのが狙いなのです。
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こちらも、山形県高畠町の「熱中小学校」をモデルにしたプロジェクトで、「もう一度7歳の目で世界を……」というコンセプトのもと、さまざまな分野の約50人の専門家をボランティアで招き、大人に学びの場を提供していきます。
もともとは、富山大芸術文化学部の前田一樹名誉教授が、講師として高畠町に派遣されていた縁で、前田名誉教授が中心となり、高岡市でも同様のプロジェクトをスタートすることになったものです。
高岡市は、観光開発を重点に置いたカリキュラムを編成し、高畠町の「熱中小学校」と講師を共有するそうです。瑞龍寺住職も新たに講師となる予定とか。
なお、「熱中小学校」プロジェクトは、他に全国5自治体が今年度から始める予定になっています。
生徒数や期間、授業料は?
生徒は、県内外の50人ほどを8月から募集し、年齢制限は設けられていません。授業は9月から来年1月までを1クールとし、月2回、午後1時ごろから夕方まで実施されます。
授業料は、1クール50歳未満1万円、50歳以上2万円。オープンキャンパスも既に2回開催されています。
高岡市は、来年度内に整備予定の「道の駅雨晴」の運営など、観光開発や運営に携わる人材を発掘・育成したい考えです。
前田名誉教授は「高岡には発掘されていない観光資源もある。そういう資源を開発できる人材が育ってもらいたい」と期待しています。
最後に
「高岡熱中寺子屋」の舞台はお寺ですが、文部科学省によると、2003年度以降、公立の小中高校・特別支援学校で毎年400校以上が廃校となり、2014年5月現在、計5,801校に上っているそうです。
こうした廃校を利用して老人福祉施設や宿泊施設、レストランなどに再生された例がある一方で、用途が決まっていない廃校が1,000校以上まだあるとか。
ここにも地方に眠る資源があります。どうか既存の施設を無駄にせず、「熱中小学校」以外にも再利用できる道を探して欲しいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.9.6記)