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さて、当ブログでは過去「熱中小学校」に関する記事をいくつかアップしてきました。(記事①、②、③)
「熱中小学校」とは?
「熱中小学校」は、2015年10月に山形県高畠町で廃校となった小学校を再利用し、「もう一度7歳の目で世界を」をコンセプトに、各地から著名人を教諭に招き、さまざまな個性的な授業を行う「大人のための学校」として始まったプロジェクトです。
熱中小学校のコンセプトは、「もう一度7歳の目で世界を…」です。
ちなみにこの小学校が、水谷豊氏が主演の往年の人気ドラマ「熱中時代」のロケ地だったことから、プロジェクト名に「熱中」が冠されたとのことです。
上板町の「熱中小学校」
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上板町は、同町泉谷の体験型観光施設・技の館で、大人が起業や農畜産業、まちづくりなどの専門知識や一般教養を学ぶ「熱中小学校」を来春にも開校する予定です。
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上板町の「熱中小学校」も、山形県高畠町が始めた取り組みがモデルになっています。同町などと連携して国内の第一線で活躍する経営者や研究者らを講師に招き、地域づくりを担う人材の育成を進める計画です。
授業の内容や回数は、現時点では未定で、高畠町を参考に今後検討する予定とか。
上板町が世界に誇る「阿波藍」に関する講義は実施する方針が固まっているそうです。また、あらゆる機器をインターネットにつなぐ「モノのインターネット (IoT) 」を生かした効率的な藍栽培の可能性について研究してもらう予定にしています。
年度内にも学校を運営する一般社団法人を設立し、学校について知ってもらうオープンキャンパスを開く計画です。施設改修や宣伝費などとして、2016年度一般会計補正予算に1,050万円を計上、運営費は5年間で計約1億5千万円を予定し、国の地方創生交付金を活用する方針です。
最後に
「熱中小学校」は、内閣府が「地方創生」の成功事例として、高畠町の取り組みを全国に広げることを計画しました。
現時点で高畠町と上板町をはじめ、富山県高岡市、北海道更別村、東京都八丈町など7市町村が名乗りを上げています。
中四国では、上板町が唯一となっています。7市町村は講師を互いに共有し、上板町は町内の藍師らにも講師になってもらい、町外で藍文化を広めてもらいたいとしています。
大人が「もう一度7歳の目で世界を…」学ぶという「熱中小学校」、だいぶ具体的にスタートしてきました。
高畑町は廃校、高岡市はお寺、そして上板町は町の施設と、開校場所の違いはありますが、それぞれに工夫を凝らした授業内容で、大人の学びの場となることが期待されます。
どこまで「地方創生」に貢献できるか、まだ未知数ですが、これからも注目していきたいと思います。
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では、今日はここまでにしましょう。
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(2016.11.9記)