さて今日は、総務省が実施したふるさとテレワーク実証実験の1つとして始まったプロジェクト「熱中小学校」が、全国各地に広がりつつあることに注目してみました。
「熱中小学校」とは?
「熱中小学校」は、2015年10月に山形県高畠町で廃校となった小学校を再利用し、「もう一度7歳の目で世界を」をコンセプトに、各地から著名人を教諭に招き、さまざまな個性的な授業を行う「大人のための学校」として始まったプロジェクトです。
ちなみにこの小学校が、水谷豊氏が主演の往年の人気ドラマ「熱中時代」のロケ地だったことから、プロジェクト名に「熱中」が冠されたとのことです。
全国各地に広がる「熱中小学校」
まず、富山県高岡市は2016年9月から、「高岡熱中寺子屋」(仮) を開校する予定にしています。
国宝の瑞龍寺を「校舎」として利用し、全国から大学教授や料理研究家、ベンチャー企業経営者などを講師として招き、観光について学んでもらいながら、市の観光開発に携わる人材を育成する計画です。
開校に先立ち、8月から県内外から約50人を募集し、授業は9月から2017年1月まで月2回を予定しています。
また、北海道更別村は、大人の学びの場として「十勝さらべつ熱中小学校」を2017年春に開校する方針を明らかにしました。
企業経営者や研究者ら一線で活躍する人たちが講師となり、起業や農業の6次産業化などで意欲的に地域振興を担う人材育成を目指すとしています。
最後に
総務省が実施したふるさとテレワーク実証実験については、当ブログでも以前ご紹介しました。(こちらの記事参照)
2015年7月7日に委託先候補が決まり、全国15地域で実証実験が開始されましたが、その中の一つが山形県高島町が取り組んだ「廃校再生ふるさとサテライト・オフィス」でした。(画像クリックで拡大)
高島町を中心に、山形大学・NPO・民間企業がタッグを組んだ取り組みです。
高島町が取り組んだ実証実験「熱中小学校」は、開校直後から、さまざまなメディアで取り上げられたことで、一気に全国にプロジェクトの様子が伝えられ、その波及効果が早くも表れているわけです。
こうした取り組みが広がることで、廃校再生プロジェクトが進むことが期待できます。
「大人のための学校」である熱中小学校のコンセプトは、「もう一度7歳の目で世界を…」です。
そのカリキュラムが魅力的であれば、大人がもう一度あの頃のワクワク感を持つことができるかもしれません。
なんだか入学したくなってきませんか?
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.5.20記)