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閑話休題。
さて、今日11月14日は「いい (11) いし(14) 」の語呂合わせで、「いい石の日」という記念日です。
「いい石の日」の由来
今から17年前の1999年 (平成11年) に、山梨県石材加工業協同組合が制定した記念日です。
日付語呂合わせと、石工職人が尊ぶ聖徳太子の命日であるこの日を「太子講」としていたことが由来だそうです。
「太子講」は、石工職人だけでなく、大工・左官・鍛冶 (かじ) 屋などの職人仲間で聖徳太子を守護神として行う職業講です。
太子が寺院建築史上大きな存在であったため、江戸時代から行われていた行事なのだそうです。
石は固いが、固いのは「意思」?それとも「意志」?
石は固いですが、「意思」と「意志」はどちらが固いでしょうか?
「違いがわかる事典」によると、次のように説明されています。
日常会話の中では、意思は「本人の意思を尊重する」や「意思表示」というように、表す対象が、単なる考えや思いの意味に重点を置いた場合に用いる。
意志は「意志を貫く」や「意志が固い」というように、ある物事を成し遂げようとする積極的な気持ちを表すことに重点を置いた場合に用いる。
「出馬の意思」と「出馬の意志」のように、意思(意志)の前後にくる言葉が同じであっても、使われる場面、意識などの違いによって、使用する漢字も使い分けられる。
なるほど・・・出馬しないという考えの場合は、その思い・考えに重きを置いて「意思」が使われるのですね。
一方、出馬する場合は、思い・考えという意味では「意思」と同じですが、成し遂げようという志を持って、前向き・積極的な気持ちを含むので「意志」を用いることになります。
表そうとする気持ちが「志」であれば「意志」、単なる「思 (思い) 」であれば「意思」となるわけです。
ということで、「石のように固い意思」とは書かず、「石のように固い意志」と書くのが正解のようです。
固い「意志」を表明しているか…
改めて言葉の意味を確認してみると、日頃さまざまな「意思」は表明しているものの、確固たる「意志」を折に触れきちんと表明しているのか、と考えてしまいます。
ついつい、周囲に流されたり、迎合していたのではないか、と反省してしまいます。
それが些細なことであればともかく、自分の価値観を問われるようなことであっても、他人とのヒッチ (摩擦) を恐れて、きちんと意志を表明していないのではないか、と考え込んでしまいます。
・・・というわけで、生きていく上での「やり方」はともかく、「あり方」に関わることは、きちんと意志を表明していこうと思う「いい石」の日の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.11.14記)