Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

太平洋横断に失敗した盲目のヨットマン・・・失敗した人が責められるのは何故?

0

0

0

0

0

(画像出典元はこちら)

さて、昨日は、「“障害者の日” を迎えて・・・ 挑み続ける、盲目のヨットマンに学ぶ」という記事をアップしました。

失敗した盲目のヨットマンを襲ったバッシングの嵐

その記事で紹介した盲目のヨットマンは、岩本光弘さんです。3年前に、ニュースキャスターの辛坊治郎氏と共に小型ヨットで太平洋を横断中に遭難し、海上を漂流していたのを海上自衛隊に救助された方です。

岩本さんが、辛坊治郎氏と2人で「太平洋横断」に挑み、遭難し、救出されて帰国した後、待っていたのはバッシングの嵐でした。

「無謀な挑戦だ」「税金のムダ使い」「目が見えないくせに……」といったものや、「辛坊治郎は夢の実現のために全盲のヨットマンを利用した」などという誹謗中傷もありました。

しかし、アメリカの反応は違いました。「挑戦に失敗したことは確かに残念だ。でも岩本は驚くべき挑戦をした」「挑戦したという事実、それだけで評価されるべきだ」「勇敢だ」という声が寄せられたのです。

失敗した人を責めるのは何故?

日本では、挑戦した結果、成功したのか失敗したのか、という結果にこだわる傾向が強いのでしょうか。

では、失敗した人は責められるべき人なのでしょうか?日本とアメリカの違いはなんなんでしょう?

挑戦 (チャレンジ) は、常に失敗するリスクを負います。もし、成功する確率が100%であれば、それは挑戦とは呼べないでしょう。

確かに、岩本さんのように、海上で遭難し救助されれば、それなりの迷惑と経費を関係者にかけたわけですから、それは真摯に謝罪すべきでしょう。

しかし、全盲の身でありながら、果敢なチャレンジをしたことで勇気づけられた人がどれだけいたか分かりません。

それを、ネットの世界で、一方的に非難・中傷するのは、いかがなものでしょうか。そうした輩は、自分の身を屏の内側の安全地帯に置き、顔を出さずに (匿名で) 石を投げているのと違いはありません。そんな人は、卑怯者と呼ばれます。

失敗した人は、弱者ではなく強者である

以前、当ブログで書いたのですが、以下の図をご覧下さい。

この図では、上下のゾーンを「強者・弱者」とし、「失敗者」を「強者」のゾーンに位置付けています。

なので「失敗者」は、同じゾーンの「成功者」になることはあり得ます。

一方、「やらない者」は「弱者」のゾーンに位置付けられ、「強者・弱者」を隔てる厚い壁に阻まれているため、「成功者」になることは、100%あり得ないことになります。

「成功」の反対は「何もしないこと」

つまり、成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと、となります。

なので、「成功者」になるためには、「結果はどうであれ、まずはやること」ですね。

やって失敗して、恥ずかしい思いをしても、恥をかいても、みっともなくても、プライドが傷つこうが、痛い人だと後ろ指さされようが、チャレンジをやめないことが、いくつになっても大事なことかと。

あのイチロー選手が、4,000本安打を達成した時に、次のようなコメントを残していました。(こちらの記事参照)

「4,000本のヒットを打つために、8,000回以上の悔しい思いをしてきている。その中で、常に自分なりに向き合ってきたという事実はある。誇れるとしたらそこではないかと思う」

「誇れるとしたらそこ」という部分に、重みを感じます。

「他人の目は、自分を縛る縄」と言います。イチロー選手は、他人の目に縛られていません。どんなに無謀な挑戦と笑われようが、我関せず我が道を行き、そして達成してきています。(こちら参照)

翻ってみれば、世間体や見栄や人の目を気にして、我が道を見失いがちな自分がいます。

でも、自ら進んで「みっともない人」「恥ずかしい人」「痛い人」になろう、と割り切ることができれば、「自分を縛る縄」を断ち切れるはずです。

・・・というわけで、「人生の成功者」になるためには、「失敗する勇気」が必要だと、固く信じているのでした。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
 
 
・・・・・・・・・・・・
(2016.12.10記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

コメント

人生のセカンドステージを、ポジティブ&アクティブに過ごすことを目指して、アラカン(アカウンド還暦)世代の筆者が思いを綴るブログ。
Consulting Office SMART代表/富田邦明が人となりをお伝えするために運営しています。

詳しいプロフィールはこちら