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第2次安倍内閣が発足して今日で満4年・・・自民一強、安倍一強はやはり適正なバランスを欠く

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(画像出典元はこちら)

さて、安倍首相の郷里である山口県で、日ロ首脳会談が行われました。プーチン大統領は、来日前に「ロシアに領土問題は存在しない」と言い放ち、北方領土問題解決に向けた前途が厳しいことを示しました。少しでも前進できるでしょうか…

ところで、4年前の今日 (2012.12.16) は、第46回衆議院議員総選挙の投開票が行われ、自由民主党が294議席を獲得し、3年3ヶ月振りに政権復帰を果たした日です。

2012年の衆議院解散までの動き

4年前に師走の総選挙となった、その経緯をおさらいしておきましょう。

2012年の第180回国会において、内閣総理大臣・野田佳彦 (当時の民主党代表) は、税と社会保障の一体改革を巡る消費税増税法案の採決に際し、近いうちに国民の信を問う、つまり衆議院を解散することを条件に、自民党・公明党の協力を取り付けて、同法案を成立させました。

そして、11月14日になって野田総理は党首討論で「 (衆議院議員定数削減法案への賛同の) ご決断をいただくならば、私は今週末の (11月) 16日に解散をしてもいいと思っております」と、翌々日にも解散するつもりがあることを突如として表明しました。

自由民主党総裁・安倍晋三もこれに同調したため、その日の夕方に政府・民主党の首脳が総理大臣官邸で会合を開いて協議した結果、総選挙の日程が12月4日公示、12月16日投開票と決まりました。

こうして「師走選挙」が、1983年(昭和58年)の第37回総選挙以来29年ぶり5回目の実施となったのです。

選挙結果

選挙の結果、野党第一党の自由民主党は294議席(改選前119議席)を獲得し、単独で絶対安定多数(269議席)を確保する大勝で第一党に返り咲きました。

また、公明党の31議席と合わせて衆議院再可決が可能となる3分の2を超える325議席を獲得し、政権を奪還したのです。

一方、与党民主党は改選前の230議席からほぼ4分の1、前回衆院選の308議席からは5分の1以下に留まる57議席しか獲得できず、藤村修内閣官房長官をはじめ樽床伸二総務大臣、城島正光財務大臣、田中真紀子文部科学大臣ら現職閣僚8人(国民新党からの閣僚も含む)が落選するなど、歴史的かつ壊滅的な大敗を喫してしまいました。

現職の内閣官房長官が落選した選挙は過去に例がなく、現職閣僚の落選人数についても最多という記録を作ってしまいます。

この結果、12月26日の第182回国会において第2次安倍内閣(自公連立政権)が発足し、2009年9月に発足した民主党を中心とする政権は僅か1期・3年3カ月(1,198日)で幕を閉じたのです。

安定した安倍内閣の支持率

NHKの政治意識月例調査によると、2016年になっても安倍内閣は一定の支持率をキープしています。高い時は9月の57%、低い時は4月の42%でした。

今回の日ロ首脳会談の内容によって、また支持率が変わるでしょうが、高い支持率をキープすれば、年明けの衆議院解散総選挙が予想されています。

安定した政権運営は、日本にとっても良いことだとは思いますが、もう少し野党には頑張って貰いたいものです。

いつでも政権交代があり得る、という緊張感をもって政権運営にあたることが必要だと思うからです。

最後に

カジノ解禁法案が可決された夜、民進党の蓮舫代表は「数があれば何でもできるということが当たり前になってきました。(民進党に) 数がないことを本当にいま、悔しいと思っています」と述べました。

数がないのは、それなりの理由があるからです。数を得るためには、国民の多くが信を置く政党にならなければいけないでしょう。

自民一強時代、その自民党にあって安倍一強と言われるのは、やはり適正なバランスを欠いていると言わざるを得ません。

というわけで、年明けに衆議院総選挙が実施された場合、国民はどのような審判を下すか、注視していきたいと思います。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
 
 
・・・・・・・・・・・・
(2016.12.16記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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