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さて、今日の日めくりカレンダーを見ていたら、「格言」の言葉に目が止まりました。
「成らぬ堪忍するが堪忍」とは?
「故事ことわざ辞典」によると、「ならぬ堪忍するが堪忍」とは、どうしても我慢できないことを我慢するのが、本当の意味での忍耐であるということ、と説明されています。
最後まで耐え通さなければ、それまでの我慢もむだになるという教えです。このことわざでの「堪忍」は、こらえる・我慢するの意味で、勘弁するという意味ではありません。
同様のことわざに、「韓信の股くぐり」があります。
「韓信」とは、漢の天下統一に功績のあった名将です。韓信が若い頃、町のごろつきに喧嘩を売られましたが、韓信は大志を抱く身であったから、ごろつきと争うことを避けました。
言われるまま彼の股の下をくぐらされるという屈辱をあえて受けたのですが、その後韓信は大成し、天下統一のために活躍したという故事からことわざになりました。
将来に大望のある者は、目の前の小さな侮りを忍ぶべきという戒めです。
現代の「すぐキレる」人たち
現代は、辛抱という言葉とほど遠い事件が頻発しています。いわゆる、すぐに「キレる」人たちが増えています。
一時の気持ちを抑えることができず、すぐにキレてしまうのは何故なんでしょう?
ネットの世界でも、すぐに他人を誹謗中傷し、よってたかって集団いじめをする輩がいます。人の尻馬に乗り、ネットの匿名性を悪用して言いたい放題です。
「じっと耐え忍ぶ」という行為とは、対照的な行為です。その無神経ぶりは目に余ります。
最後に
自分も還暦を過ぎて、少々気が短くなっていることを感じます。お店に入って、気の利かない店員さんの応対に出くわすと、つい声を荒げそうになったりします。
このままだと、自分も「すぐキレる」人たちの仲間入りをしてしまうのではないか、という恐れが無意識にあるのでしょう。
それが、今日の格言「成らぬ堪忍するが堪忍」という言葉に目を向けさせたのかもしれません。
やはり常々自分の感情をちゃんと制御して、「堪忍袋の緒が切れる」ことがないようにしようと思う次第です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.4.11記)