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さて、「今日の一言メモ」第85回です。
「成らぬ堪忍するが堪忍」の意味
「故事ことわざ辞典」によると、「ならぬ堪忍するが堪忍」とは、どうしても我慢できないことを我慢するのが、本当の意味での忍耐であるということ、と説明されています。
最後まで耐え通さなければ、それまでの我慢もむだになるという教えです。このことわざでの「堪忍」は、こらえる・我慢するの意味で、勘弁するという意味ではありません。
同様のことわざに、「韓信の股くぐり」があります。
「韓信」とは、漢の天下統一に功績のあった名将です。韓信が若い頃、町のごろつきに喧嘩を売られましたが、韓信は大志を抱く身であったから、ごろつきと争うことを避けました。
言われるまま彼の股の下をくぐらされるという屈辱をあえて受けたのですが、その後韓信は大成し、天下統一のために活躍したという故事からことわざになりました。
将来に大望のある者は、目の前の小さな侮りを忍ぶべきという戒めです。
いちいち「イラッと」しない
話は変わりますが、お騒がせ大臣だった桜田(前)五輪相がまたまた失言をやらかして、事実上更迭されました。なんとも遅きに失した感はありますが…
小さなお子さんに「あんな人でも大臣になれるの?」と聞かれたら、なんて答えたらいいんだろう…とずいぶん前から思っていました。
ああいう人が国会議員として存在すること自体、呆れてしまうわけですが、世の中には気にしだすと「イラッと」することがいっぱいあります。
そんなことに一々イラッとしてたら、ストレスが溜まりまくるので気にしないようにしているのですが…
それでも知らず知らずのうちにストレスが溜まります。怖いのは堪ったストレスが、何かの拍子に爆発することです。
そんな時は、「成らぬ堪忍するが堪忍…成らぬ堪忍するが堪忍」と心の中で唱えて、なんとか我慢することにしたいと思います。
どうしても我慢できないことを我慢するのが、本当の意味での忍耐なのですから。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.4.11記)