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【今日の一言メモ】・・・すべき我慢と、すべきでない我慢を賢く見分け、時には「逃げる勇気」を持つ

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(画像出典元はこちら)

さて、「今日の一言メモ」第158回です。

ちょっと本題に入る前に、今日7月15日は祖先の霊を供養する「お盆」なので、お盆について触れておきます。

全国的には、旧盆である8月に行事を行いますが、東京・横浜では7月に行われるところも多いようです。

「お盆」と「中元」と「盂蘭盆会 (うらぼんえ) 」

7月15日は、三元の一つ「中元」にもあたります。

もともとは、正月15日の「上元」、7月15日の「中元」、10月15日の「下元」をあわせて「三元」とする道教の習慣によるものだそうです。

中国仏教では、この日に祖霊を供養する「盂蘭盆会 (うらぼんえ) 」を行っていて、これが日本で神道と合わさり「お盆」の行事が定着したと言われています。

そして、江戸時代から商い先やお世話になった人などに贈り物をするようになり、この習慣を「中元」と呼ぶようになりました。

ちなみに、8月のお盆を「旧盆」と呼びますが、7月のお盆は「新盆」と呼びません。

お亡くなりになった方の49日法要が終わってから、次に迎える最初のお盆を特に初盆(はつぼん、ういぼん)または新盆(しんぼん、にいぼん、あらぼん)と呼び、最も厚く供養する風習があるためです。

では、今日の本題です。

「成らぬ堪忍するが堪忍」

「成らぬ堪忍するが堪忍」とは、どうしても我慢できないことを我慢するのが、本当の意味での忍耐であるという意味です。

もう我慢ならぬというところをじっと我慢することこそが、本当の我慢であり、最後まで耐え通さなければ、それまでの我慢も無駄になるという教えでもあります。

実は、この格言は、こちらの記事にもあるように、このブログで取り上げたことがあります。その記事では「韓信の股くぐり」という故事を挙げて、堪忍の重要性を改めて確認しました。

すべき我慢と、すべきでない我慢を賢く見分ける

「堪忍 (=耐え忍ぶ) 」という言葉を聞くと、今の働き方改革関連法施行の端緒となった、電通に入社した年に自殺した高橋まつりさんを思い浮かべます。

今となっては事の真相は分かりませんが、彼女に対して「堪忍」が足りなかったのだ、という意見が当時ありました。果たしてそうでしょうか?

以前、長時間労働を強いられて、鬱病に陥った方の思いを聞いたことがあるのですが、振り返ると、ちゃんとできない自分を責める気持ちが一杯で、そこから逃げることは自分自身の存在を全否定することであり、とても選択することはできない、という気持ちになったそうです。

その結果、高橋まつりさんのように、最後は自分自身で自分の命を絶つ、という選択をするのは、あまりにも無慈悲です。

我慢を貫き通して自殺するような我慢はあってはならないと思います。よしんば、我慢を貫き通すとしても、それは命あってのことでしょう。

その鬱病から復活した方は、髙橋まつりさんに対して「とにかく逃げろ、逃げることは恥ではない」とアドバイスしてあげたかったと言っていました。

我慢が足りない自分がいけないのだ、と自分を責めることは、行き過ぎると一生を棒に振ることになりかねません。

時と場合によっては「逃げる勇気」を持つことが大事だと思うのです。

・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!

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(2019.7.15記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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