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さて、今日も日めくりカレンダーの「格言」からです。
「我が身を抓 (つね) って人の痛さを知れ」とは?
他人の痛みや苦しみを、自分自身の痛みに置き換え、相手を思いやることが大事だという教えです。
自分の体を抓 (つね) ってみれば、他人が抓られたときの痛みが理解できるように、どんなことでも自分自身の身に引き比べ、人を思いやる心を持つべきだという意味です。
「己の欲せざる所は人に施 (ほどこ) す勿 (なか) れ」とも言う
これは、自分がして欲しくないと思うことは、他人にとっても同じなのだから、他人にすべきではないという教えですね。
『論語』の中で、孔子が弟子の子貢に「一生守ることができる徳目はないでしょうか」と聞かれたときに、「其れ恕か。己の欲せざる所は人に施す勿れ (それは、思いやりというものだ。自分がして欲しくないことを、人にするべきではない) 」と答えた、とあるのが由来です。
相手の立場に立つことは、心掛けていても意外と難しい
生きていれば、いろんな人と出会うことになります。知り合って間もなければ、距離を測りつつ、相手の性格や好みを探っていきます。
それで、どんな風に表現したら良いか、言葉を選んで口にします。その時に、多分こう言えば問題ないだろう、と決めるわけですが、時々外してしまうこともあります。
自分にとっては、さほど大きな問題とは思えなくても、相手にとっては重大な出来事かもしれませんし、その反対もあるわけです。
また、ストレートな表現を好む方もいれば、オブラートに包んだ物の言い方を好む方もいます。
そこで迂闊な発言をすると、無神経な人だと思われてしまいますし、反対に、なんて神経質な人なんだろうと思われるかもしれません。
やはり、何度かやり取りを重ねて、その方が心地いいと感じる言葉のキャッチボールをするしかないですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.7.14記)