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さて、今日の故事ことわざは、「諸刃の剣」です。
「諸刃の剣 (もろはのつるぎ) 」とは?
両方の縁に刃のついている剣は、人を斬ることもできるが一つ間違えれば自分自身も傷つけてしまう怖れがあることから、一方では非常に役立つが、他方では大きな損害をもたらす危険もあるという例えです。
また、相手に相当のダメージを与えるが、自分もそれ相応のダメージを受ける怖れがあるという意味もあります。
政治家にとって、言葉は「諸刃の剣」
今回の衆議院総選挙の開票速報をテレビで見ている中で、小泉進次郎氏が、小池百合子氏の言葉を引いて「政治家にとって、言葉は大きな武器だが、諸刃の剣でもあることを痛感した」と言っていたことが印象に残りました。
「さらさらない」「排除する」などの言葉が、非常に強い印象を与えたのは事実でしょう。そして、それが自分へのダメージとして返ってきたのは、まさに諸刃の剣です。
我々の日常生活でも慎重を期したい
仕事にプライベートに、自分の意思を正確に伝えることが大切であることは、言うまでもありません。
それでも、言い方には十分注意する必要はあるでしょう。自分の意見を述べるのに、あまりにも直截な言い方、舌鋒鋭い言い方をすると、その内容がいくら正しくても、聞いた方が感情的に受け入れられないこともあります。
また、相手の意見とは異なる意見がある場合は、頭から否定するのではなく、一旦肯定的に受け止めて、その上で別の案も提示し、判断を促すような表現も必要でしょう。
「なるほど、確かにおっしゃる通りですね。ただ、少し見方を変えると、こういうやり方をすると、おっしゃっているアプローチを補完することになると思うのですが、如何でしょうか?」・・・という感じですね。
「口はいくら使っても減らない」とは、小さい頃に親に言われた言葉です。
減らず口を叩くのはいけませんが、口とハサミは使いよう、だと思います。諸刃の剣にならぬよう、言葉を選んでいきたいですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2017.10.25記)