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さて、これまで出版への道を志すことになった経緯、想定読者に伝えたいことを書いてきました。 (こちらのページ参照)
前回は、自分の好きなこと、得意なことを「強み」に変え、それを武器にしてスモールビジネスにチャレンジするのも一つの選択、と書きました。
では、どうすれば好きなこと、得意なことを「強み」に変えることができるのでしょうか?ここでは、自己紹介も兼ねて僕の経てきた道をご紹介したいと思います。
自分の「強み」は3本の柱の掛け算
僕は、33年間勤めた会社を辞めて、フリーランスのITコンサルタントとして、2012年に独立起業したわけですが、その当時に自己分析した「自分の強み」は、次の3つの掛け算でした。
- ITスキル
- 企業のリスクマネジメントスキル
- 営業・人事・情報システム・BPR・内部監査など幅広い分野の経験
それぞれについて、少し補足説明しておきましょう。
ITスキル
今でこそ IT、あるいは、ICT という言葉は一般的になっていますが、僕が社会人1年生になった1978年 (昭和53年) には、パソコンはおろか、ワープロ専用機の影も形もありませんでした。
この前後に、今のITスキルの原点となったのが、英文タイプとカナタイプの両方のブラインドタッチができるスキルを身につけていたことです。
そして、会社員となり複雑な金融計算などを、集計用紙と8桁の電卓で格闘し、なかなか計算が合わず深夜残業が続く日々を過ごしました。
その頃、プログラム電卓の親分ようなもの、また、それに続く黎明期のパソコンに出会い、早く仕事を終えたい、残業せずに飲みに行きたいという強い思いが募っていた僕は、必死にそうした機器を使いこなすべく、操作の習得に取り組みました。
そこからどんどん使いこなしにのめり込み、会社の中ではいつの間にかパソコン使いの第一人者と言われるようになりました。
こうして、ITスキルが自分にできること、得意なことの一つになったのです。
企業のリスクマネジメントスキル
これは、会社員生活で最後の時期を過ごした内部監査部での経験が大きいです。
内部監査部が何をしているかは、あまり一般的に知られていないと思いますが、要するに社長直属の部署として、以下のようなお仕事をしています。
- 社内各部門で、会社内部の組織がきちんとルール通り運営されているか
- また、そのルールは法令や時勢に合わせて適切なものか
- 顕在化しているリスクは何か
- 潜在的なリスクはないか
等々により、社内各部門の統制がきちんと取れているかをチェックし、社長に報告すると共に、問題があれば指導する部門です。
他の部署からすれば、時代劇に出てくる公儀隠密のような存在であり、監査に入られれば粗探しをされるようで、まあ目障りな存在なわけです。
そんな部門なので、真面目にお仕事すればするほど、煙たがられるという損な役回りを演じることになりました。
でも、この部門での経験と、退職前に「CISA (公認情報システム監査人) 」という国際資格を取得したことで、また一つ自分にできること、得意なことが加わったのです。
営業・人事・情報システム・BPR・内部監査など幅広い分野の経験
22歳で就職して、55歳でアーリーリタイアメントするまでの33年間、多岐に亘る部門でさまざまな経験を積んだことが、結果的に大きな財産となりました。
経験した部門は以下の通りです。
◯ 営業部門 (本店6年)
◯ 〃 (支店6年)
◯ 人事部門 (採用・研修・新人事制度立案など7年)
◯ 基幹システム刷新プロジェクト従事 (2年)
◯ 情報システム部門 (6年)
◯ BPR推進部門 (2年)
◯ 内部監査部門 (4年)
こうして積み重ねた多様な経験が渾然一体となって、社会人として自分にできること、得意なことの一つを構成できたと思っています。
さて、また長くなってきたので、続きは次回に。
では、また!
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(2018.1.15記)