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さて、今日9月15日は、今から10年前にリーマン・ブラザーズが破綻した日です。
リーマン・ブラザーズの破綻とは?
2008年9月15日に、アメリカ証券大手・投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻しました。
俗に言うChapter 11、連邦破産法第11章の適用を申請し倒産したのです。この時の負債総額は、約6,000億ドル(約64兆円)。この史上最大の倒産により、世界連鎖的な金融危機が起きました。
これが、リーマン・ショックです。
その背景には、2007年のサブプライムローン(サブプライム住宅ローン危機)問題に端を発した米国バブル崩壊がありました。
このバブル崩壊により、多くの分野の資産価格の暴落が続きました。リーマン・ブラザーズも例外ではなく多大な損失を抱えてしまい、結局、連邦破産法第11章の適用を連邦裁判所に申請するに至ります。
この申請により、リーマン・ブラザーズが発行している社債や投信を保有している企業への影響、取引先への波及と連鎖倒産などの恐れ、及びそれに対する議会政府の対策の遅れからアメリカ経済に対する不安が広がり、世界的な金融危機へと連鎖していったのです。
リーマン・ショックの日本への波及
日経平均株価も大暴落を起こし、9月12日の終値は12,214円でしたが、10月28日には一時は6000円台(6,994.90円)まで下落し、1982年10月以来26年ぶりの安値を記録しました。
日本は長引く不景気から、サブプライムローン関連債権などにはあまり手を出していなかったため、金融会社では大和生命保険が倒産したものの、直接的な影響は当初は軽微でした。
しかし、リーマン・ショックを境に世界的に経済が冷え込み、消費の落ち込みと共に、金融不安により急速なドル安が進みました。
この結果、米国市場への依存が強い輸出産業から大きなダメージが広がり、結果的に日本経済の大幅な景気後退へも繋がっていったのです。
そして、リーマンショックから回復途上にあった2011年3月11日に、あの東日本大震災が起きました。それから、アベノミクスで少し明るさが見えるまで、日本経済はもがき苦しむことになります。
この国のグランドデザインをどう描くのか
バブル崩壊からリーマンショックまで、経済情勢が大きく日本を、そして世界を揺るがせてきました。
しかし、東日本大震災以降は、たび重なる水害・台風・地震などにより、日本は大きく傷つきました。北は北海道から、南は九州・沖縄まで、被害の大小はありますが、日本全国に及んでいます。
いわば人知の及ばないところで、日本をボディブローで弱らせているかのようです。
そして、人口減少という「静かなる有事」がヒタヒタと押し寄せる中で、子々孫々の代まで夢の持てる国にするためには、この国のグランドデザインをしっかり描く必要があると思います。
そうした意味で、好むと好まざるとにかかわらず自民党総裁、即ち日本の首相を選ぶ過程はとても重要だと思うのです。誰が我が国のリーダーとしてふさわしいのか、そして未来に向けた舵取りをどのようにとっていくのか、注意深く見守りたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.9.15記)