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さて、今日10月3日は、今から35年前の1983年に三宅島が21年ぶりに噴火した日です。
三宅島は噴火の歴史
三宅島は、東京の南海上175km、伊豆大島の南57kmに位置する、直径8kmのほぼ円形をした島です。
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海底噴火により島が形成され、現在もその火山活動は続いています。
最近500年間では、平均50年の間隔で13回の噴火が起き、明治時代以降だけでも5回を数えています。その中でも三宅島の火山活動で特に語られるのは直近の2回、1983年、2000年です。
1983年の噴火
1983年に発生した噴火は、12:00頃からの小さな地震から始まりました。そして、15:23頃に南西山腹に生じた割れ目から噴火し、小火口の列が南北に延びていきました。
割れ目火口から列をなして高さ100m以上に吹き出た溶岩は、西から南西方向3つに分かれて流れ、集落に達して民家を焼きました。
16:38には最初のマグマ水蒸気爆発が発生。17:10頃には島の南端で爆発が発生し、17:22には隣の御蔵島から新澪池の西方で火柱が目撃されています。その後、続けて激しい爆発が発生し、翌4日未明にかけて爆発や噴火が相次ぎました。
噴火により、住宅約400棟が埋没・焼失してしまいました。山林耕地等に被害が出ましたが、幸いにも人的な被害はなかったのです。
三宅島では、2000年にも大規模な噴火があり、2005年に解除されるまで、実に4年5ヶ月間にわたり全島民が避難したのです。
天災は忘れた頃にやってくる
今年の夏は、命に関わる猛暑と言われるような酷暑・炎暑が続きました。9月に入ってからは、非常に強い勢力を保ったまま台風21号が上陸し、関西地方に大きな被害をもたらしました。
そして、その直後、北海道胆振地方を震度7の大地震が襲い、広い地域に爪痕を残しました。そして月末には、台風24号がこれもまた非常に強い勢力を保ったまま上陸し、こんな大型の台風が2回も上陸するのは、観測史上初めてという記録を作りました。
ところで、噴火についてはどうでしょう。ハワイのキラウエア火山の噴火が記憶に新しいですが、日本では7月に桜島が爆発的噴火を起こし、市街地に降灰したというニュースがありました。
それ以降も、8月には鹿児島県の口永良部島が噴火警戒レベル「4」になり、9月には東京・硫黄島で噴火の可能性があると報じられました。(こちらの記事参照)
天災は忘れた頃にやってくるといいます。台風25号も近づいていますが、噴火についても、活火山の近くでは、くれぐれも備えを怠らないようにしたいものです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2018.10.3記)