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閑話休題。
「嵐の前の静けさ」
大きな事件や異変が起こる前の一時的に訪れる不気味な静けさのことを指します。
暴風雨が襲う前、一時的に雨や風がおさまって静かな状態になることから、こう表現されるようになりました。また、不安を感じるような、不気味な静けさを表してもいます。
8年前 (2013年) の台風18号
今からちょうど8年前、2013年(平成25年)9月16日午前8時すこし前に、台風18号が愛知県豊橋市付近に上陸しました。この時、京都府・福井県・滋賀県に特別警報が初めて発令されます。
特別警報は、同年8月30日午前0時から運用が開始されたばかりでした。
この特別警報が発表されるときは、経験したことのないような異常な現象が起きうる状況で、かつ、それまでの数十年間災害の経験が無い地域でも災害の可能性が高まっている状況なので、対象地域の住民は、直ちに命を守る行動をとることが推奨されています。
この台風18号は、西日本を中心に集中豪雨をもたらしました。当時のニュース映像で度々流された、京都・渡月橋の浸水はこれまで経験したことがないものでした。
天災は忘れた頃にやってくる?
渡月橋浸水の映像は、まだ鮮明に覚えています。新婚時代を京都で過ごし、渡月橋から車で10分ほどのところに住んでいたので、何度も渡った思い出深い橋です。
渡月橋が架かる川は、「大堰川」(おおいがわ)と呼び、ここより上流が「保津川」、そして下流が「桂川」と呼ばれています。上流の保津川下りは有名ですね。
あの穏やかに流れる川が、茶色く濁った濁流として押し寄せる姿に唖然としました。当時は、ほんとに天災は忘れたころにやってくるものだと実感しました。
年中行事になった特別警報
あれ以来、地球温暖化の影響か毎年のように台風などの災害が発生し、特別警報は何度となく発表され、その都度「数十年に一度の……」という形容詞がつくようになりました。
毎年のように頻発するのであれば、そろそろ数十年に一度という表現はやめた方がいいと思うのですが……。
今年の台風シーズンは、大きな被害が起こらないよう祈るばかりです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.9.16記)