(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第30回です。
幸福になるために何が重要なのか、長期間調査した研究
節分の夜に、恵方に向かい太巻きを食べると、幸福になるという言い伝えから、この日は恵方巻きを食べることが一般的になりましたね。
では、人が幸福になるには何が一番重要なのでしょうか?
ハーバード大学の研究グループが長期間に亘り研究したテーマがあります。その研究は、実に75年間という驚くべき長期に亘って行われたものでした。
1938年に始まったこの研究では、724人の被験者に対して2年ごとに「人生で何が起こっているのか」を聞き取り調査し、75年間にわたって得た膨大なデータから一つの研究結果を導き出したのです。
重要なのは50代の時の人間関係
被験者の724人は、75年間でさまざまな人生を過ごし、研究結果が発表された時点で生きているのは60人だったそうです。
そして、幸せになるために最も重要なことは、富でも地位でも名声でもないという調査結果が得られました。
人にとって最も重要なのは、50代の時の人間関係で、この時の人間関係に満足している人は80代になった時に健康だったそうです。
50代の時のコレステロールの値で、80代の時の健康状態を測ることはできませんが、人間関係の満足度なら予測できるとしています。
人間関係における3つの教訓
研究グループの4代目リーダーが、研究の結果明らかになった「幸福になるための重要な3つの教訓」をTEDで語っています。それは以下の3つです。
1. 社会的なつながりは我々にとって重要で、孤独は人を殺す
2. 友人の数や関係の有無でなく、関係の『質』が大切
3. よい関係は人の体を守るだけではなく、脳をも守ってくれる
「自分は幸せだ」と感じる人は、家族や友人、コミュニティーなどと良好な関係を持ってきた人だということです。詳細は、YouTubeにアップされているTEDの発表でご確認下さい。
いつかまた…は永遠に来ないかもしれない
誰にでも、日頃の忙しさに紛れて疎遠になっている大切な友人・知人がいると思います。
「いつか時間が取れたら…」「今度帰省した時に…」と先送りしているうちに、ある日突然大切な人の訃報が飛び込んでくる…
そんな日が、歳を重ねると訪れるものです。メールを送ってみる、ご機嫌伺いの電話をしてみる、そんなちょっとした行動は、隙間時間にできるものです。
こうした手間を惜しむことが、長い将来に亘って自分の身体を蝕むことになるかもしれません。
今やFacebookなどのSNSで、友人・知人の近況を知ることも、自分の近況を伝えることもできます。日々の何気ない行動が、将来の自分の身体を守ることに繋がるのであれば、その手間を惜しむべきではないでしょう。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2019.2.5記)