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さて、「今日の一言メモ」第56回です。
忖度 (そんたく) とは、本来肯定的な意味
2017年のいわゆる「モリカケ問題」以降、「忖度」は疑惑の所在を匂わせるキーワードとなり、マスコミが徹底的に報道した結果、同年の流行語大賞年間大賞に選出されました。
でも、「忖度」とは本来、他人の心を察して適切に取り計らうこと、という肯定的な意味を持った言葉です。
KY (空気が読めない) でもいけない
もう10年以上前になりますが、女子高生言葉で「KY」が有名になりました。それ以来、場の空気を瞬時に読み取る状況判断能力が重要視されるようになりました。
でも、これも度が過ぎれば、日本の悪しき風習である集団同調圧力に飲み込まれることになります。
空気は正しく深く読んだ上で判断する
空気を読むか読まないかではなく、空気を正しく深く読むことは、社会人として大前提のことでしょう。
空気を読まずに、空気を読めずに、空気を破ることは、社会人としては失格です。その場の空気は、そこにいる人たちの事情を醸し出しています。その人たちへの最低限の礼儀として、信頼の証、思いやりとしてその人たちの事情や場の空気を読むことを心掛けることは、とても大切なことです。
一方、その空気を正しく深く読んだ上で、自らの信念に従い確信犯的に空気を破ること、そしてそれが多数決に反する行為であればあるほど、それは集団同調圧力に屈しない自尊意識に富んだ行為となるはずです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.3.9記)