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さて、「今日の一言メモ」第189回です。
「物言えば唇寒し秋の風」
「物言えば唇寒し秋の風」とは、人の悪口を言えば、なんとなく後味の悪い思いをするという、また、余計なことを言えば災いを招くという例えです。
人の欠点を批判したり、自分の長所を自慢したりした後は、必ず言わなきゃよかったという思いにとらわれるものです。また、そうしたことによって余計な災難を自ら招くこともあります。
口を開くと秋の冷たい風が唇に触れて、寒々とした気分になることから、こう表現されています。
松尾芭蕉の「座右の銘」にある句で、この句の前には「人の短をいふ事なかれ己が長をとく事なかれ」とあります。
今日は「俳句の日」
今日8月19日は、「は (8) いく (19) 」の語呂合わせで「俳句の日」だそうです。
そして、松尾芭蕉というと、以下の俳句が思い浮かびます。
五月雨 (さみだれ) を あつめて早し 最上川
古池や 蛙 (かわず) 飛びこむ 水の音
夏草や 兵 (つわもの) どもが 夢の跡
閑 (しずけ) さや 岩にしみ入る 蝉の声
秋は待ち遠しいが、唇は寒くなりたくない
昨日 (2019.8.18)、東京では2日連続の猛暑日を記録し、これで8月に入ってから猛暑日は10日目となりました。
東京都心で8月に猛暑日の日数が10日に達するのは、1995年と並んで過去最多だそうです。(こちらの記事参照)
今日は猛暑も一段落していますが、まだまだ真夏日は続きます。秋の風を実感するのは、だいぶ先になりそうです。
この暑さで、ぶつぶつと文句も言いたくなりますが、ついつい人の悪口など言って、唇を寒くすることはしたくないですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.8.19記)