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さて、「今日の一言メモ」第121回です。
急いて事を仕損じない
「善は急げ」と言いますが「急いては事を仕損じる」とも言います。
「善は急げ」は、良いと思ったことは、ためらわずただちに実行するべきだという意味ですね。
良いと思ったら、躊躇せずただちに取りかかるべきであり、好機は逃がすべきではないという教えです。
一方、「急いては事を仕損じる」は、何事も焦ってやると失敗しがちだから、急ぐときほど落ち着いて行動せよという戒めです。
巧遅は拙速に如かず
ビジネスの世界に目を向けると、現代では特に「スピード」が重視されています。
そうした視点で見ると、「巧遅 (こうち) は拙速 (せっそく) に如かず」の考え方が必要でしょう。
巧遅は拙速に如かずとは、上手だが遅いよりも、下手でも早いほうが良いということです。
場合によっては、ぐずぐずしているより上手でなくとも、迅速に物事を進めるべきだという教えです。
『孫子・作戦』に「兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを賭ざるなり(部隊を動かすのは、戦術がよくなくても迅速であるほうがよい。巧妙な戦術で長い間戦い続けているのを見たことがない)」とあるのに基づくそうです。
100点を目指すのではなく、80点までスピーディーに仕上げよう
拙速といっても、一定水準に達していなければ「急いて事を仕損じる」ことになってしまいます。
完璧主義に陥れば、どうしても100点満点を目指したくなりますが、十分な水準の80点のレベルまで、どうやったらスピーディーに仕上がるか、という視点で段取りをすることが重要だと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.5.28記)