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さて、「今日の一言メモ」第149回です。
「百里を行く者は九十を半ばとす 」
「百里を行く者は九十を半ばとす 」とは、何事も終わりに近づくほど困難であるから、九分どおりまで来てやっと半分と心得、最後まで気を緩めるな、という戒めの言葉です。
中国・前漢の時代に編纂された「戦国策」にある「詩云、行百里者、半於九十。此言末路之難。(詩に云わく、百里を行く者は、九十を半ばとす、と。此れ末路の難きを言うなり)」という言葉がその由来だそうです。
難易度が高いと先送りしがちな仕事
九割がた来たところを道半ばとする考え方は、仕事をする上で、その内容にもよりけりですが、期限を守るコツに通じます。
例えば、1週間後が提出期限の仕事があったとします。その難易度が高いと、万全の体調の時にやろう、とか、朝一番に時間がある時にやろう、とか言って、ついつい先送りしてしまいがちです。
そして、期限が目前に迫ってから、慌てて取り掛かり、結局思うようなレベルに仕上げられないまま提出する羽目に陥るとか…
先送りを防ぐには、まずは粗々八割方仕上げてしまうのも一法
そんな仕事がある時は、ざっくり粗々でいいので、真っ先に八割方と思われるところまで早々にやってしまうのです。
それから暫くは寝かせておき、期限が近くなったら、おもむろに見直して仕上げます。八割方出来ているという安心感があるので、結構余裕を持って取り組めます。
そして、暫く寝かせたことで、いろいろと足りないところや直した方がいいところが見えてきます。人間とは面白いもので、一度考えたことはその後、食事していようと寝ていようと脳はそのことを反芻しているようです。それが、後で生きてきます。
そうして修正し、仕上げていくと、ざっくり八割方やるまでと同じくらい時間がかかったりしますが、出来上がりは相当高いレベルになっているはずです。
このやり方は、先送りを防いで期限を守りつつ、高いレベルの成果を出せるのでお薦めです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.7.4記)