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さて、「今日の一言メモ」第203回です。
「弘法筆を選ばず」
「弘法筆を選ばず」とは、本当の名人は、道具の善し悪しなど問題にしないという例えです。
能書家の弘法大師は、どんな筆であっても立派に書くことから、その道の名人や達人と呼ばれるような人は、道具や材料のことをとやかく言わず、見事に使いこなすという意味です。
また、これは、下手な者が道具や材料のせいにするのを戒めた言葉でもあります。
現代の超一流選手は、道具にもこだわる
ところで、今日9月3日は「ホームラン記念日」です。
今から42年前の1977年9月3日に、当時読売ジャイアンツの王貞治氏が後楽園球場で通算756本目のホームランを打ち、アメリカ大リーグのハンク・アーロンが持っていた当時の記録を抜いて世界新記録を更新したことに由来しています。
これを受けて政府は2日後の9月5日、王貞治氏に初の国民栄誉賞を贈りました。
当時の王選手の技量をもってすれば、どんなバットを使ってもホームランを打つことはできたでしょう。でも、そのバットでホームランを打ち続けて世界新記録を更新できたかというと、そうはいかなかったはずです。
オーダーメイドの細部にこだわった特製のバットを使うことで、ホームランを量産できたはずです。
それは、あのイチロー氏でも同じことでしょう。特製のバットと、弛まぬ手入れがあってこその4千本安打だったと思います。
シニアにこそ、IT機器の使いこなしは必須
まあ、超一流の野球選手と我々一般人を、同じ土俵で比べることはできません。でも、普段の生活に目を転じてみると、科学技術の進歩による道具の高度化は目を見張るばかりです。
特にITを活用した世界では、パソコンやタブレット、スマートフォンをどう使いこなすかで、個人の生活スタイルは大きく変わってきます。
弘法大師の時代に比べて、使える道具の幅が段違いに広がった現代、進化した道具を使いこなすか否かは、人生100年時代の生き方を大きく左右するでしょう。
特にIT機器は、シニアになると感じる視力、記憶能力…etc の衰えを補ってくれる強い味方です。
今や新聞、週刊誌、書籍の殆どがネットで読めます。老眼にはつらい細かい文字も、ハズキルーペの力を借りなくても、パソコンの大画面やタブレットのピンチアウトという拡大機能で容易に読むことができます。
他にもEvernoteのようなノートアプリを使って、情報をなんでもかんでも放り込んでおけば、どのIT機器でも連動して (同期して)、いつでもどこでも自分の外部脳として機能してくれます。
そこに必ずあると分かっていれば、いつでも検索して取り出すことができるので、安心して忘れることができます。(認知症が進むと、そこにあること自体忘れるかもしれませんが…)
ということで、これからも科学技術の進歩に遅れずついていくことで、日々の衰えをカバーしていきたいと思っています。(^^;
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2019.9.3記)