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さて、「今日の一言メモ」第368回です。
「世界一周記念日」
さて、今日は「世界一周記念日」だそうです。
今から53年前の1967年 (昭和42年) 3月6日に、日本航空の世界一周西回り路線の営業がスタートしたことを記念して制定された記念日です。
1945年 (昭和20年) 8月に第二次世界大戦が終戦となり、敗戦国の日本はすべての航空活動を禁止されていました。
その後、1956年になり国際航空の主権が日本に返還され、徐々に国際線の整備が進められていきます。
そして、1964年になり、前回の東京オリンピック開催に合わせて、待望のアメリカ・ニューヨーク線の営業が開始されました。
それから3年後、念願の世界一周路線が営業開始になったわけです。
戦後の高度成長時代
1967年 (昭和42年) 3月というと、僕は11才になったばかりの小学5年生でした。あの頃世界一周など、夢のまた夢でした。
何せ1967年というと、戦後西側のリーダーとなったアメリカの繁栄により、米ドルが世界の基軸通貨となり、固定相場制の下、円は1ドル360円でした。
1ドル360円ですよ。今は、ここのところのコロナ騒ぎで円高が進み、1ドル110円をかなり切っています。現在の3倍以上の日本円を出さないと、1ドルに換金できないわけです。まだまだ所得が低かったあの時代に、庶民が世界一周旅行など考えられないですね。
それはともかく、昭和30年代から40年代は、東京タワーの建設、名神高速や東名高速の開通、東海道新幹線の運行開始、そして世界一周航空路線の開始と、戦後の日本を象徴する発展ぶりが示されました。
個人の生活でも、所得倍増計画のもと、収入がどんどん増え、テレビ・洗濯機・冷蔵庫という三種の神器が普及し、マイホームやマイカーを手にすることができるようになった時代です。
皆、物質的な豊かさを渇望し、懸命に働いていた時代でした。
昨日・今日で、未来に残ることを何かやったか?
それが、バブル崩壊から失われた10年を経て、価値観もずいぶん変わりました。消費活動も、どんなものを買うかより、どんな体験をするか、ということに重きがおかれるようになりました。
それは、いつかは古びていく「モノ」ではなく、未来の自分を形作る「無形資産」を蓄積していきたいという気持ちの表れかもしれません。
会社勤めなどの仕事をしていれば、毎日毎日決まりきったことをこなすだけになりがちです。何時に起きて、何時に家を出て会社に行き、何時まで働いて、帰り道に買い物して、週末はついゴロゴロして過ごしてしまう……。
そんな日々の中で、未来に残ることを何かやっておく必要があるでしょう。それは、未来の自分を育ているために水やりをするようなものです。もしも、それを怠ったら自分自身が枯れてしまうかもしれません。
意識的に「未来に残ること」に取り組んでいきたいですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.3.6記)