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さて、「今日の一言メモ」第428回です。
「百尺竿頭に一歩を進む」
「百尺 (ひゃくしゃく) 竿頭 (かんとう) に一歩を進む」とは、百尺の竿 (さお) の先に達しているが、なおその上に一歩を進もうとする。すでに努力・工夫を尽くしたうえに、さらに尽力すること、また、十分に言を尽くして説いたうえに、さらに一歩進めて説くことの例えです。
この語の百尺は、数値としての長さのことではなく、それほどの高い竿の先という意味で、長い修行で至った悟りの極地の比喩です。
しかし、如何ほど高い境地にあっても、そこに留まって安住していたら何のはたらきも出来ない。その悟りより、「さらに一歩、歩を進めよ」と言うことは、百尺の竿の先きから踏み出すほどに不惜身命、命をも投げ出して、衆生救済へ向かってこそ、悟りの意義があると言う意味です。
今はウィズコロナの時期
自分自身は凡人なので、まず悟りの極地に達すること自体が至難の業だと思います。その更に先などなかなか想像がつきません。
それ以前に、まあこのへんでいっか、という妥協の段階が訪れるでしょう。とりあえず今の状態が心地いいと、そこに安住したくなります。よく「コンフォートゾーン」と呼ばれるゾーンです。
ここに安住すると、成長が止まってしまいます。更に次のステップに進むためには、このコンフォートゾーンから抜け出さなければなりません。
でも、抜け出そうとすると目の前の道は途中で細くなって、前に進めそうにありません。冷たい風が吹いてきて、いかにも進むのが辛そうです。
アフターコロナを目指して、ウィズコロナの時期を過ごすのも、暗中模索で忍耐を強いられることかもしれません。
否が応でも前に進む
でも、あのコロナ禍が世界を覆う前の懐かしい日常(コンフォートゾーン)にはもう戻れません。
否が応でも前に進まざるを得ないのを奇貨として、新たな日常を確立することでウィズコロナの時期をやり過ごし、アフターコロナの時を楽しみに待ちたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.5.21記)