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さて、「今日の一言メモ」第516回です。
「老馬の智」
「老馬の智」 (ろうばのち) とは、経験の豊富な者は判断を誤らないこと、ものにはそれぞれ学ぶべきことがあるということの例えです。また、恩を受けた者が主人の恩義を忘れないことの例えでもあります。
年老いた馬はとても利口で、道もよく知っていて迷うことがないことからこう言われるようになりました。
昔、中国・斉の管仲が道に迷ったときに「老馬の智は役に立つ」と言い、老馬の後についていくと、行くべき道が見つかったという『韓非子』にある話に基づくそうです。
「老馬の知」とも書きます。
生きていくとは、誰かに恩を受け、そして、受けた恩を返していくこと
「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」
僕の座右の銘は、2つありますが、☝この言葉は2013年に加わった2つ目のものです。もともとは長野県上田市塩田にある「前山寺」 (ぜんさんじ)というお寺にある石碑に刻まれた言葉だそうです。
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人間誰かのお役に立ちたいと思う一方で、そのことを恩義に感じて欲しい、感謝して欲しい、という見返りを求める気持ちがどこかにあります。そんな気持ちを諌める座右の銘です。
そして、自分の人生を振り返ると、実に多くの方々に恩を授けて頂きました。でも、そんなことは忘却の彼方にしてしまいそうな自分がいます。石に刻むがごとく、きちんと記憶に刻んでおくことも大切ですね。
そして、「老馬の智」にならって、これまでに受けた恩義を別の形で、次の世代にお返ししていくのが自らの務めだと思っています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.8.28記)