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さて、「今日の一言メモ」第525回です。
「井の中の蛙大海を知らず」
「井の中の蛙大海を知らず」(いのなかのかわずたいかいをしらず)とは、知識、見聞が狭いことの例えです。また、それにとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のことを指します。
狭い見識にとらわれて、他に広い世界があることを知らないで、自分の住んでいるところがすべてだと思い込んでいる人のことを表しているわけです。
小さな井戸の中に住む蛙は、大きな海があることを知らないという意から、物の見方や考えが狭いことを批判する場合に多く使われています。
『荘子・秋水』に「井蛙は以て海を語るべからざるは、虚に拘ればなり(井戸の中の蛙に海の話をしても通じないのは、蛙が井戸という狭い場所にとらわれているから)」とあるのに基づくそうです。
枠の中にいるだけだと、枠の中にいることに気づかない
人は自分が見たことしか想像できないといいます。見たこともない世界のことは、想像のしようがないからです。
小さい頃に、地獄や閻魔大王の漫画を見て、初めてそういう世界のことを想像できるようになりました。天国や極楽も同様です。
また、自分の周りの大人が、会社や役所などの組織に属している人ばかりであれば、自分が大人になっても自然と組織に入ることが当たり前と思うでしょう。
逆に、自分の親や親戚がお店などの商売をしていれば、商売人の世界が一番身近なものになるはずです。
大人になって、自分の親しい人たちがみんな事業を興してIPO(株式公開)を果たしたり目指していれば、自分もそうした世界を目指すようになるかもしれません。
枠をはめずにフリーハンドで生きる自由を持つ
僕は、33年間勤めた会社を辞めて、55歳でフリーランスのITコンサルタントとして独立し、それからもう8年以上が経ちます。今はもう会社組織に戻ることなど考えられません。
1年365日、24時間を自由に設計できることに慣れてしまうと、どうしても組織という枠の窮屈さに耐えられそうもないからです。
もっとも、それは誰にでもいえることではなく、人によってはそんな危なっかしい生き方は自分に向いてないよ、と言うかもしれません。それもご尤もです。向き不向きは絶対あると思います。
それでも、これから生きていく中で、会社組織でもなくフリーランスという個人事業主でもない生き方を見つけたら、そのときはフリーハンドで生きる自由を持って進みたいと思っています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.9.6記)